浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2019-08-24 00:11:46 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


                  講演 四

先の続き・・・

私たちはかれこれ十数年間、
せめて今日一日の生活はどうであったか、
正し道から離れていなかったについて三十~四十項目を作りまして、
心の検査をしてきました。

「今日一日腹を立てなかったか 愚痴を言わなかったか 
人の悪口を言わなかったか 人を謗らなかったか 
恨んだり憎んだりすることはなかったか」と
各項目に分けてその日一日をずっと調べていきます。

もし犯した過ちがありましたら、すぐに「しまった、
今日は腹を立ててしまった」「ああ自慢してしまった」
「心の中に恨み心が残っていたなあ」と、
明瞭に浮かび上がってきます。

そして「明日の生活の中にこの過ちを再び犯さないように努力します」と
誓って、反省をするのですね。
毎日毎日休むことなしに今日一日の反省をさせていただきますと、
私のような鈍(どん)な人間でも阿呆の一つ覚えという言葉のように
だんだんと心の運転が上手になって慣れてくるのですね。
  
「今日一日増上慢にならなかったか 自信過剰にならなかったか」
「今日一日卑屈にならなっていなかったか 
今日一日謙虚に生きられたか
礼儀正しく生きられたか 柔和であったか」
「今日一日相手の立場に立ってものを考えられたか 
心から相手の立場に立てたか人々に対して差別の思いはなかったか
 人様を心から許させていただいたか」 
「何か一つぐらい善いことを行なったか」と、
このように自分自身を毎日毎日調べてみますと、
いかにできていないかということが分かります。

できていないことが分かりましたら、次は実践し、
行えばいいのです。
ですから私の所の禅定に来られる皆さんのお顔はすごく
安らいでおりまして、綺麗なお顔です。
皆さんが安らいだお顔に変わっていかれるのは魂が
浄化していくからです。
魂と顔とは比例して、魂が浄化されると顔も浄化されます。

この肉体は私たちの魂の表現体、お顔は魂の看板、眼は魂の窓です。
ですから窓の中をちょっと覗きますと、
その人その人の心の中は丸見えでございます。
立派な窓を付いるのですから、なにも不思議なことと違います。
私たちは反省することによって、魂が浄化されていきます。
このことを悟りなさいと、「心行」に書いて頂いております。


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