~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 四
「守護・指導霊に感謝しさらに反省は
己の守護・指導霊の導きを受けることを知るべし
私たちは常に守られ指導を受けていることを自覚することですね。
自覚することによってまた力を与えてもらえます。
常に守護霊・指導霊に感謝し、常に反省させていただきますと、
守護霊・指導霊がお願いしなくとも導きをして下さるのです。
頼まなくとも反省の功徳が頂けます。
反省の功徳には計り知れないものがあります。
高橋信次先生にご縁を頂きまして、
私たちは反省の大切さを学びました。
しかし、さて反省させてもらおうと思いますと、
なかなかできないのです。
どうしたらいいかそのやり方がはっきり分かりません。
そこで私がさせていただいた反省の方法を、
自分が実際に体験したことに基づいて皆様にお伝えしております。
以前、私の幼い頃の反省をし、
自分の悪さの限りを告白懺悔させていただきましたね。
あのようにして自分の幼い頃の「あれさえしなければ良かった、
あの時あれをしなければ私は心がもっと楽だったろうのに」と
いう思いはどなたにもあるはずですから、それを反省するのです。
この間、高校生のあるお嬢さんが悪いことをして捕えられて、
大変恥ずかしい思いをしたことを話されていました。
お友達が天王寺の駅で定期券の期限が切れているのに
そのまま乗車したのですね。
「あんた、そんなことをして見つかったらおこられるよ」と
言っているのに、「こんなの分からへんよ」と言って
その期限切れの定期券を持って出たところで掴まったそうです。
「こんなもの見つかったらぱっと逃げたらいいんや」と言って、
まあいたずら気持ちだったのでしょう。
ところが逃げようと思ったら、腕を掴まれたそうです。
そして、大勢の人が見ている前で叱られたというのですね。
この話を聞きまして、「ああ可哀想に、
人生の大きなお荷物をその子は背負われた、
正しい法にご縁を頂いて反省と自分の魂の浄化をしない限り、
その子は二十代になっても三十代になっても、
あるいは九十、百になっても一生心のお荷物として生きていくはずだ」と
思いました。
人間には良心があります。
そして恥というものを良心が知っております。
女の子ですから駅で掴まって、
大勢の人に周りから見られた時には必ず恥らいがあるはずです。
その恥ずかしさが心のお荷物となって、
その子は生涯背負っていくことになります。