~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
「しかるに諸々の衆生は己の肉体に意識・心が支配され」
先の続き・・・
「心行」は深く理解させていただきますと、
私たちは神様のいとし子であったということまでちゃんと
書いていただいているのです。
「文底の秘文」つまり、文字の底に沈められた秘密の教えを
自分の魂の進化によって次々と頂くことができるのです。
私たちは肉体の外なる世界に支配されてしまいます。
この肉体とは外なる世界のもの、そして心・魂は内なる世界です。
一日のうちせめて五分でも十分でも結構ですから静かに坐って、
今日話させていただきましたことをずっと思い出しながら、
自分の心の内に入っていく練習をしていただけたら結構かと思います。
肉体という外なる世界に意識が支配されてしまいますと、
自分が生まれる前にした約束を全く忘れてしますのです。
「己が前世の約束を忘れ自己保存自我我欲に
明け暮れて己の心の魔に支配され
神意に反しこの現象界を過ぎ行かん」
私たちは生まれる前に自分が約束をさせていただいたことを
なぜ忘れるのかというと、肉体によって意識・心が支配されるからです。
そのために自分が前世において結んだ約束を完全に忘れていきます。
忘れる原因は自己保存と自我我欲に翻弄されてしまうからです。
その時、神のご意志に完全に背いております。
自己保存・自我我欲というのは外なる世界に与えられたものであり、
この肉体に与えられたものです。
そして内なるものは神そのものの意識です。