~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~
講演集 一
「姑にできる限りを尽くした例話」
この間、大阪の資産家で財産が何兆円というお宅の若い奥さんと
ご縁がありました。
ここのおばあちゃんが先日亡くなられたのですが、
半身不随となって以来九年間寝たきりだったそうです。
この若い奥さんが九年間お世話をされたのですね。
いい加減くたびれます。しかもこのおばあちゃんは喜びが少なく、
一言も感謝の言葉を言われない。
それで「私は何の為におばあちゃんの世話をしなければいけないのか、
とてもつらいです」と言って、相談に来ておられたのです。
「おばあちゃんが喜んでくれてもくれなくても、或いは謗っても、
あなたは精一杯尽くしなさい。