数年ぶりに北京に住んで何がびっくりしたって。
地下鉄の路線が一気に増えたこと。
6年前はせいぜい3~4路線だったんじゃないかなぁ。
オリンピックを機に一気に増えた地下鉄路線はまだまだ拡大するようで、現在もあっちゃこっちゃで工事中。
・・・なんだけど、とりあえず地下鉄だけ造ってみましたという感じが否めない。
というのも、先日モーターショーへ行った時のこと。
会場へは。
地下鉄15号線の『国展』駅で下車。
15号線は途中から地上に出るのだけど、それではお届けしましょう。
北京の車窓から。 どうぞ~!
木と川と地面。
以上!
会場のある『国展』駅はまだ周辺に建物が見えるけど、その一つ手前の駅になると。
駅しかない。
(何のための駅や?)
一方、昔からある1号線は天安門や王府井などを通り、年がら年中朝から晩まで混雑する路線。
昨日、その路線に乗っていた時のこと。
ほにゃらら~~♪ ほにゃらららぁ~~~♪♪~~
歌が聞こえてきた。
この路線でよく遭遇するのは、悲しいかな物乞いの人々。
子供連れや障害を持った人、そして音楽を鳴らしながら物乞いをする人。
なので今回もそうかな・・・と思ったのだけど、どうも様子が違う。
地下鉄にもバス同様うるさいテレビがあるので。
イメージ。 こういうやつ。
その音声かと思ったけど、その車両にはテレビが見あたらなかったのでそれもナシ。
果たしてその正体は・・・。
ギター片手に大いに歌い上げるに~ちゃんだった。
路上ライブならわかる。
が、なんでまた混みあう車内で歌わなあかんねん。
とにかく混雑してるから、あろうことか商売道具のギターが邪魔でにーちゃんもなかなか前に進めず。
が、歌は続く。 それも路上ライブばりのボリュームで。 えらいこっちゃ。
不思議なのは、それについて誰も何も言わないこと。
身動きとれないにーちゃんのすぐ隣りにいる人は、次の駅に到着するまで延々耳元でその歌を聞かされるわけだし、そうでなくても車両中に声は響き渡りどう考えてもうるさいのだけど、誰も文句言わない。
常々思うことだけど、“うるさい”ということに対する中国人の寛容さ、ある意味あっぱれの域かもしれない。
で、そんな人々の迷惑をよそに、にーちゃんは歌い続ける。
「誰しも癒しがほしいよねぇぇぇ。 君の愛が欲しいんだぁぁぁ」
・・・知らんがな。
こちらは、おかか求めて歌い上げるにゃおはん。