こちらのテレビを見ていて思うのは、啓蒙系のCMが多いな~ということ。
たとえばこちら。
飲食店内での会話が次々と流れるCM。
「打包(残り物をテイクアウトすること)なんて恥ずかしいよね~」
余りまくってる料理を前に考えてるね~さん。
「子供が喜んでくれたらそれでええねん」
と、お腹いっぱいでなぜか不満そうな子供のために、散々残してお会計する父さん。
これ、実は。
残しちゃもったいないですよ~というコマーシャルなんです。
食べきれないほどいっぱい注文するのがこちらでは一般的なので、こういうCMが流れるのも納得。
ところで3月になると中国は、何やら昔、人のために尽くした『雷峰』という人に習って良いことをしましょうという道徳モードに突入し、やたらめったら啓蒙系CMとか番組が流れる。
このCMはアニメーションでわかりやすいのだけど。
おねえさんが落とした財布を、
通りすがりの青年が拾ってあげて・・・。
お財布を拾ってもらったおねえさんは、目の前で転んだ子を、
すかさず抱き上げ、
助けてもらったその子が今度は、バスの中で、
おばあさんに席をゆずり、
席を譲ってもらったおばあさんは、
困っている旅行客に手を差し伸べ・・・。
って、なんて素敵な親切のリレーなんだ!!!
是非とも一度、そんな親切リレーに巻き込まれてみたいものだけど、今の所そんな素敵な機会に遭遇できていません。
さて、啓蒙CMではないけど一時流れていたのは、北京のイメージソングのようなもの。
そこにうつる北京は、素晴らしい世界遺産、美しい建物に囲まれ、さらに。
外国人にも愛される素敵すぎる街だった。
が。
・・・なんやろ。この違和感。
他にも、タクシーを待っている中国人が、同じくタクシー待ちの外国人に「お先にどうぞ」と譲るCM。
一体どこに行けばそんな素敵なシーンに出会えるのか。
割り込まれたことはあっても、譲ってもらったことはないぞ。
CMの素敵世界とはまだまだかけ離れた現実だけど、多少はこういうCMの効果もあるようで、先日前を歩いていた女の子がイキナリ
カ~~~ッペッ!!!!
とタンを吐きおった。
が、啓蒙CMの効果、ここにあり。
彼女は道端に吐くのではなく。
ちゃんとゴミ箱に向かって吐いていたのでした。
が、思わず「おしいっ!」とつぶやいてしまった私。
彼女は。
こっち側に吐いていた。
あんたのタンはリサイクル可能か??
他にも色々あるけど、まずはこの2つのCMを作ってほしい・・・。