毎日新聞に連載中の「西遊記」がいよいよ佳境にはいってきました。
平岩弓枝さんの美しい文章と、蓬田やすひろさんのいさぎよく愛らしい挿絵が
ぴったりあって清々しい西遊記になっています。
その西遊記の上巻が今回ご紹介の本です。
内容のおもしろさはもちろんのこと、登場人物の言葉遣いが美しく、師弟愛が丁寧に書かれているので、先へ先へと読み進めるのがもったいないほどです。
天竺までの道中を自分も一緒に進んでいるかのような錯覚さえしてきます。
連載が終わっても身近において楽しみたい、そんな宝のような一冊です。