人間は弱く
心はうつろいやすく
たやすいほうに
容易に流される
許せることと
許せないことの
基準が人それぞれ違うし
置かれている立場で
判断はかわるだろう
だが
命にかかわる仕事をしている人は
自らの心を厳しくして
誠意ある行動をしなくては
いけない
理想と基準を高くもち
判断を間違えてはいけない
だからそういう
当たり前の心もちのない人間が
人の命にかかわる仕事を
してはいけない
しかしそんな自覚をもつ
人間は少ないらしい
そして
そんな中
回避できたはずの
事故がおきて
大切な命が奪われる
スキーバスの事故では
多くの若者の命がうばわれた
彼らは
これから世の中にでて
きっと素晴らしい仕事を
したに違いない
彼らにこれからかかわるはずだった
多くの人にとっての未来も
なくなってしまった
ここまで彼らを育ててきた家族や
かかわってきた人たちにとって
事故は認めたくない
うけいれることのできない
つらい出来事だ
この事故では
面識はないけれど
ケリの卒業した大学の
同じ学部、同じ先生に学んだ
学生が犠牲になった
アシの友人は
このバス会社のスキーツアーを
申し込んでいたらしく
事故後ツアーは中止になった
まさに
人ごとではない
強い憤りと
悲しい気持ちでいっぱいだ
人間は弱い
価値観もいろいろだ
でも
自分さえよければ
他の人のことは
どうでもいいというような
考えがまかりとおると
社会は悪くなる
もう一度自分を振り返って
こころに恥じない生きかたを
思い出すことが
必要だと思う
そういう生き方ができる社会を
つくることも大事だ
そうでなければ
失われた尊い命がむくわれない