「ひみつの王国」

今日、職場で新しいメールの方法を学びました。１時間のレクチャーの後は、頭がじんじんとしびれて、甘いものがほしくてたまりませんでした。５０を越えて新しいやり方を学ぶのは、なかなか大変です。

「ひみつの王国　評伝石井桃子」尾崎真理子　新潮社
石井桃子さんの伝記は、昭和の文学史であり、出版史です。児童文学初心者の私でさえ知っている国内外の児童文学の重鎮の名前がぼんぼん出てきて驚きます。
「ノンちゃん雲に乗る」が兵舎で辛い生活をしている友人のために書かれたとは知りませんでした。
『私は私という王国の中に生きる幼い「いしいももこ」に物語をせがまれるから、こんなに長い間、子どもの本を書いてきたの。誰のためでもない、自分のためだから、いくらでも秘密の世界で遊んでいられるの・・・。』という文がありました。でも、そのおかげで私たちは、「たのしい川べ」やプーさん、ピーターラビット、ファージョンを楽しめています。
それから、ヘンリー・ダーガーの表紙絵に魅せられました。私は、知りませんでしたが、アウトサイダーアートの巨星だそうです。ヘンリー・ダーガーのヴィヴィアン・ガールズを見たくなりました。