ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

「奇跡の人」「ラスト・ワルツ」「ピエタ」

2015-03-08 20:49:35 | 
「奇跡の人」 原田マハ 双葉社
明治時代、青森県弘前。盲目で耳が聞こえず、口もきけない少女の教育係として、岩倉使節団の留学生として渡米し帰国した去場 安(さりば あん)がやって来た。少女の眠っている才能を開花させるために安の献身的で壮絶な戦いが始まる。
さりば あん?アン・サリバン?まさか、その三重苦の少女って、ケラー・ヘレンじゃあるまいな。と思ったら介良れん(けら れん)!いやいや・・・。と突っ込もうと思いましたが、ページをめくる手が止まりませんでした。結末はわかっているのに、一気読みでした。いやあ、良かったです。

「ラスト・ワルツ」 柳広司 角川書店
結城中佐が作り上げたスパイ養成組織D機関。D機関のスパイたちが世界各地で各国のスパイたちと究極のだましあいゲームに暗躍する。
単純な私は簡単にだまされ、作者の術中に はまったなという感じです。スパイの世界だけに、二転三転。それでいて時代の香りが感じられるのがステキなところです。

「ピエタ」 大島真寿美 ポプラ社
18世紀、ヴェネツィア。作曲家ヴィヴァルディは、捨て子を養育するピエタ慈善院で少女たちに音楽を指導していた。ピエタの教え子エミーリアの元に、恩師の訃報が届いたのを期に、普通ならば出会うはずのない高級娼婦クラウディア、金持ちの令嬢ヴェロニカとの人生が交錯する。
静かに淡々と話はすすみますが、最後はあたたかな気持ちに包まれます。「よりよく生きよ、むすめたち」の言葉どおり、懸命に生きた女性たちのお話です。

おもしろい本に次々と出会い、寝不足気味の私です。

コメント
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