ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

南座 三月花形歌舞伎 午前の部

2015-03-19 21:28:52 | 歌舞伎
一緒に行った、初めて歌舞伎を見たお嬢さんが「おもしろかった」と言ってくれて、よかったです。

一、矢の根
曽我五郎は、兄の十郎と父の仇を討つという願いを持っている。五郎の初夢に、兄が父の仇に幽閉されているので助けて欲しいと出てくる。五郎は、兄を助けるために通りかかった馬ひきの馬を奪い、駆けて行くのであった。
十郎役の中村種之助さんが、かわいいです。五郎役の中村歌昇さんが、最後に馬に乗り、大根をムチ代わりにするのが、なんともユーモラス。五郎の仁王襷を観客の前で後見さんが結ぶのも見ものです。

二、鳴神
鳴神上人が龍神を滝に封じ込めたため、雨が降らなくなる。その滝へ 雲の絶間姫という美女がやってくる。上人の弟子になりたいという姫が急に苦しみ、姫の介抱をするうちに上人に煩悩が起こり、姫に妻になるように迫る。夫婦の盃をかわすうちに、酒に酔い、寝入る上人。すると、姫は滝の注連縄を切り、閉じこめられていた龍神を解き放つ。そのとたんに、雨が降りだす。実は、姫は勅令をうけ、上人を堕落させ、龍神を放つためにやってきたのであった。
中村米吉さんが扮する雲の絶間姫がいいです!美しく、色っぽく、艶っぽい中にかわいさもあり。鳴神上人の尾上松也さんは、がんばってはいるものの、声が聞こえづらいところがあり、残念でした。ちょっとエッチなところもあり、最後の大立ち回りもあり、見所がいっぱい。滝を上る龍神は、どうしてあんなに小さいのかな。立ち回りで、大勢の人がこけるこけ方がどうして吉本新喜劇風なのか。(歌舞伎の方が歴史が古いから吉本が真似したのか・・・)等ツッコミどころもいっぱいです。

三、流星
七夕の夜、牽牛と織姫が逢瀬をかわしているところへ、流星がやってくる。流星は、二人に雷夫婦のケンカの話をする。
牽牛役の中村隼人さんがイケメンすぎます!織姫の中村右近さんもきれいです。でも、なんといっても流星役の中村巳之助さんの踊りがいいです。ちょっとした仕草が、亡くなったお父さまの三津五郎さんを彷彿とさせます。1人で雷の夫、妻、子、姑と4役を演じ分けて、大活躍です。

これから、歌舞伎界を背負っていくであろう若者が、舞台で躍動します。その姿を見るとがんばれと応援したくなります。
午後の部の闇梅百物語もおもしろそう。午後の部もチケットを買えばよかったと少し後悔しています。
コメント
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