ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『うちの子が結婚しないので』

2020-11-08 21:36:41 | 
 インフルエンザ予防接種をしたところが真っ赤に腫れて熱を持っている。奥歯の被せがはずれる。(今年に入って3回目。いずれも場所は違う)目の周りがただれて、かゆい。と先週は散々だった。だから、今週は、いいことが絶対あるぞ。


『うちの子が結婚しないので』
 柿谷美雨 新潮文庫
 老後の準備を考え始めた千賀子は、ふと一人娘の将来が心配になる。 28歳独身、彼氏の気配なし。自分たち親の死後、娘こそ孤独な老後を送るんじゃ……? 不安を抱えた千賀子は、親同士が子供の代わりに見合いをする「親婚活」を知り参加することに。しかし嫁を家政婦扱いする年配の親、家の格の差で見下すセレブ親など、現実は厳しい。果たして娘の良縁は見つかるか。親婚活サバイバル小説!
 独身で適齢期の子どもをを持つ私には、興味津々の内容。「えっ、そんなんじゃ、いつまでたっても結婚できないよ」という突っ込みを入れつつ、テンポよく、一気に読む。婚活アプリとか変な人につかまってしまわないかと心配なので、親婚活もありかもと思う。
 しかし、女性は容姿と年齢で、男性は年収や職業で値踏みされる現実。参加して、誰ともプロフィールを交換できなければ辛いだろうな・・・。親の年代(例として50代と70代)で考え方も違うし、もちろん育った環境でも違う。自分のことは棚にあげた話にあきれたり、ビックリしたり。千賀子と友美が言う「どちらか一方が我慢を強いられるような生活はダメ」そうだ、そうだ!
 交際を申し込んでも断られる娘の友美は、「傷ついて立ち止まったら幸せは手に入らないし、幸せは逃げていくから。落ち込んでも何度でも立ち上がらなくっちゃ」と言う。そうだ、そうだ!自分の人生は自分で切り開いていこうとする友美ちゃんは、きっと幸せになれるよ、結婚しても。
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