ささやかな幸せ

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「刀-刀剣を愛でる」

2021-11-05 15:38:30 | 美術鑑賞
「刀-刀剣を愛でる」2021年9月4日ー11月3日 香雪美術館
休館日:月曜日  開館時間:午前10時~午後5時

右上から時計回りに 稲束双雀図鐔、大袖太刀図三所物、粟穂図大小縁頭、萩に昆虫図大小鐔、太刀 銘来国俊、弓流し図小柄、一輪牡丹図目貫

 刀にあまり興味はないが、以前美術館で刀の妖しい刃紋がきれいだと思ったので、行って見た。意外とよかった。

 まず、刀身の前にちょこりんと置いてあるもの。気になって係りの人に聞くと鎺(はばき)というもので、刀にとって必要不可欠なものだとか。刀身と鍔(つば)が接する部分にはめ込まれた筒状の金具で、刀身を鞘にしっかり収めて、抜け落ちないようにする役割と、刀身を鞘の中で浮かべた状態にして、鞘に刀身が触れないようにする役割があるらしい。よく見ると蔦、桜の透かしなど意匠を凝らしているものもあり、おもしろかった。

 火縄銃には、わかりにくいが、模様がある。こんなものまで、美を求めるのかと驚く。だって、武器だよ。

 刀装具の小さなものまで、細かい意匠がある。おもしろかったのは、語呂合わせ。勝負と通じるから、菖蒲。「武道を律す」から葡萄と栗鼠。蜂は中国語で「福」、蝙蝠の蝙は、中国語で「俸(富の意味)」を表すので、図柄によく使われるとか。

 刀身の美しい輝き、刀掛けの意匠、刀拵の手の込んだ仕事などすばらしかった。
コメント
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