5日は雨でしたが風もなく、傘をさしながらしっとりとした桜を見るのもいいものです。(大垣市船町の桜)
もう30年以上前のことですが会社で花見行事があり
上司から「○○君 仕事は2時で切り上げて花見の場所取りに行ってください。」と言われ「はい、張り切って」
会社は大垣市の官庁街の中にあり、大垣城が目の前で花見の場所はお決まりの大垣城公園
簡易の机とシートや買出しの食品などを車に積んで公園に到着、公園は満開の桜にボンボリが雰囲気を盛り上げ
すでに多くが場所取りで仕切られている中、桜に囲まれた角地が何故か空いていたので素早く場所を確保。
いつもより早めに会社を閉め、酒類を持ってみんながやって来た。当時は携帯もなく会社から離れれば仕事から
解放される。風もなく絶好の花見は始まった。
みんなで楽しく盛り上がってきたときにある出来事が起きた。日が暮れてボンボリに灯が燈り始めて気が付いた。
我々のところにはボンボリがなかった。他の団体はピンクに染まったサクラの下で楽しくやっているのに我が社は
真っ暗になり、道路の水銀灯から少し離れた ぎりぎり公園内に移動、サクラもなく薄暗く照らされたみんなの顔は
青白い。その後は女子社員も含め難民キャンプ状態の中、ヤケクソ宴会が始まった。
月曜日の朝、女子社員から「○○さんご苦労さまでした楽しかったわ」同僚からは
「面白かったなぁ あんな花見はなかなか経験できん」と本音かイヤミか分かないが暫らく笑い話は続いた。
その後、サクラの季節になると「花見やるか・・・?」の声で笑い話がはじまる。でも以降一度もなかった。
おわり