普通に見る花は1つの雌蕊の周りに複数の雄蕊が見られるのですが、花菖蒲の雄蕊・雌蕊は各3つあります。
主に6つの部位で構成されています。ずい片の下に雄蕊雌蕊があり、雨水が直接かからない仕組みになっています。
写真 左は三英(花びらの数)ですが、右は内花被が大きくなる花を六英と呼びます。
蜂が来なくても時間が経つと雄蕊が上に伸び、雌蕊の柱頭部が下を向き花粉が引っかかるようになります。
「天女の冠」 「山の雫」 「新朝日の雪」の花を開いてみました。
山の雫
雌蕊の柱頭部に少し花粉が着いています。
新朝日の雪
こちらも雌蕊に花粉が着いています。
天女の冠
雌蕊は形成されていますが雄蕊が分かりにくい状態です。天女の冠は種ができないと聞いていますが、雌蕊は完全な形に
なっていますが雄蕊は不完全な状態のままです。前に雄蕊・雌蕊がないと書きましたが間違いでした。雄蕊が未完成のため
受粉しにくいと言うことのようです。
ちょっと前ですが管理人がやった花菖蒲の人工授粉のページがありますので暇な方は見てやってください。
(仕事を辞めたら気に入った品種を交配してオリジナルな花を作ってみたいと思っております)