5月23日の花しょうぶです。
少し花の色が見えてきました。
以前も書きましたが花菖蒲には『表と裏』と言う用語があります。これは葉っぱの表と裏のことです。
植物の葉っぱは一般に太陽(上)に向いている方が表、地面(下)に向いている方が裏という定義があります。
表は光合成をするための葉緑体(葉緑素)が多く濃い緑色、裏は呼吸をするための気孔が多いため薄い緑色になって
裏表がはっきり分かります。
しかし花菖蒲はアヤメ科に属する植物で、元々アヤメの葉っぱには裏表はなく両方が『裏』なのです。(ネギも同じです)
花菖蒲の葉っぱには真ん中に主脈と呼ばれる筋があり、表には1本 裏には2本の主脈が通っております。
↑ 主脈が1本見える方が表 ↓ 主脈が2本見える方が裏になり、画のように曲がって上を向いた方が表になります。
でも時々下の画のような葉っぱも見られます。
↑ 主脈が2本見える方が表 ↓ 主脈が3本見える方が裏になります。(品種なのか個体差なのかは分かりません)
前に書いたようにアヤメの葉っぱは『両裏』ということは気孔の数が同じと考えられます。顕微鏡で気孔の数を
数えれば解決するけど管理人はそこまで知ろうとは思いません。何となくそんな感じがするでOK
花菖蒲は、日本・朝鮮半島・中国からシベリアに分布している野花菖蒲を江戸時代に各地で品種改良が行われ今に続く
日本固有の園芸種です。今は外国でも品種改良(交配)が行われた外国種も日本に入ってきております。
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