ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『警視庁・捜査一課長』シリーズ '16~

2019-11-16 00:00:13 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2016年の春シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠でseason1全11話が放映され、同枠で'17年春にseason2 全10話、'18年春にseason3 全10話、さらに新作2時間スペシャルが'19年現在までコンスタントに放映されており、まだまだ続いていくであろう人気シリーズです。

元々「土曜ワイド劇場」枠の2時間ドラマとしてスタートしており、2012年~'15年の間に5作を放映した上で満を持しての連ドラ化でした。

内藤剛志さん扮する主人公=大岩純一警視正はノンキャリアから「叩き上げ」で現場のトップ・オブ・トップ=警視庁捜査一課長になった苦労人で、全ての責任を一手に引き受け、自ら現場に赴き真実を追究する、等身大でありつつ理想的な指揮官。

そんな大岩課長をサポートする管理官=小山田警視(金田明夫)と、上役となる刑事部長=笹川警視監(本田博太郎)がシリーズ不動のレギュラーメンバー。

そして現場資料班主任の「だいふく」こと平井警部補(斉藤由貴)から始まったヒロイン枠は、season3 から広報課の「もなか」こと谷中警部補(安達祐実)、巣鴨中央署の「チョコ」こと高井警部(宮崎美子)、渋谷中央署の「ババロア」こと馬場警部補(田中美佐子)、FBIの「ようかん」こと神林捜査官(鈴木紗理奈)、隅田川署の「わがし」こと運野警部補(壇蜜)、そしてスニーカーならぬ「スムージー」こと須村警部補(乙葉)etc…と1作毎に引き継がれ、運転担当すなわち大岩の付き人となる刑事も鈴木裕樹、田中 圭、塙 宣之らが代々務めておられます。

なんで刑事部長にまでのし上れたのか謎の笹川警視監=本田博太郎さんの変人ぶりや、甘い食べ物をモチーフにしたヒロインたちのあだ名にも象徴されてますが、このドラマ、大真面目にやってるように見えて結構フザケてますw

私自身、最初はありふれた謎解き主体の警察ドラマと思ってタカをくくってたのに、とことん真面目にやりながら随所にくすぐりを入れて来る独特な世界観がクセになり、気がつけばテレ朝のシリーズ物で一番好きな作品になってましたw

例えば運転担当刑事を演じる塙宣之さんの薄い頭髪が風になびいたら、わざわざそれをアップで撮り足したりするんですよねw もちろん事件とは何の関係もないw 刑事たち自身は一切フザケてないのに、番組スタッフが細かい部分で、捜査の邪魔をしない程度に遊んでるw

毎回、冒頭で事件発生の電話を受けた大岩が、いちいち「なに? 橋の下で全身ピンク色のご遺体が発見された?」などと事件の特徴を反復したり、クライマックスの謎解き場面では必ず事件関係者全員を景色の良い場所に集めたり等w、さりげなく刑事ドラマのお約束をパロってるんですよね。

そうやって明らかにフザケてるのに、フザケてますという顔を絶対しないトボケっぷりが私のツボを刺激しますw

あと、主人公を目の敵にしたり不祥事を隠蔽したりする警察内の悪役をいっさい登場させず、徹底して「理想の警察」「理想の人間像」を描き続けるブレない姿勢も心地好いし、山本清香さんによる軽快なサウンドトラックを全編スキマなく流し続ける演出も独特で、これがまた妙にクセになる。

もちろん、朴訥としながら鋭い切れ味もある内藤剛志さんの演技も大きな魅力で、これまた毎回のお約束である捜査会議シーンの決め台詞「被害者の無念を晴らすために、必ずホシを挙げる!」は何回見聞きしても胸が熱くなります。

本作のそういった魅力は文章や口コミじゃうまく伝わらない、実際に何本か観てもらわないと解らないもんだと思うので、未見の方やちょっと観ただけで「つまんない」と判断された方には是非、騙されたと思ってこの不思議な面白さに注目して頂きたいです。ほんと可笑しな作品ですからw

セクシーショットは二代目ヒロイン「もなか」を演じた安達祐実さんです。
 
コメント (3)
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