ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ウルトラマンギンガS』#01

2020-01-24 00:28:37 | 特撮ヒーロー










 
満島ひかりさんのイメージビデオから『ウルトラマンマックス』への流れを踏襲し、小池里奈さんがレギュラー出演された『仮面ライダーキバ』と『ウルトラマンギンガS』もレビューさせて頂きます。

そう、里奈さんはライダーとウルトラの2大特撮シリーズ両方にレギュラー出演された、数少ない女優さん。この『~ギンガS』のメインヒロイン=滝裕可里さんもそのお一人だったりします。

『ウルトラマンギンガS』は2014年の7月から9月まで、さらに11月から12月までの二期に分けて全16話が、テレビ東京系列火曜夜6時からの30分枠で放映された特撮ヒーロー番組。制作はもちろん円谷プロダクション、メイン監督は『赤×ピンク』の坂本浩一さんです。

『新ウルトラマン烈伝』の番組内番組であり『ウルトラマンギンガ』の続編なんだけど、我が家では受信できないテレビ東京での放映ゆえ、その存在すら私は全く知りませんでした。

こないだ観た『~マックス』が原点回帰を図った作品だったせいもあり、この『~ギンガS』のやたらポップな世界観にまず度肝を抜かれました。ライダーシリーズはたまに観るから最近ポップ化してることを知ってたけど、ウルトラもそうだったんですね!

前作の『~ギンガ』は高校生が主役で地球防衛隊が存在しなかったそうですから、UPGっていう防衛チームが登場する『~ギンガS』はまだ基本に戻った方なんだけど、それにしてもポップ! 昭和シリーズ初期の暗さは微塵もなく、同じ平成のシリーズでも私がよく観てた『~ティガ』や『~ダイナ』はもはやクラシックなんですね。

出生の異なるウルトラマンが2人(ギンガとビクトリー)出てきて互いに戦ったりすることにはもう驚かないけど、そこに悲壮感がまるで無いのが過去のシリーズとは違ってます。

辛気くさいのが苦手な私としては、かえってこれは歓迎すべき事なんだけど、ホントにそれでいいんだろうか?ってw、なんだか心配になって来ちゃいます。

良し悪しや好き嫌いは置いといて、普段あまり特撮ヒーロー物を観ない薄いファンから見ると、ライダーもウルトラもスーパー戦隊(○○レンジャー)シリーズのノリに引っ張られてるような気がしちゃう。明るい作風は大歓迎だけど、各シリーズが画一化されちゃうのはどうなんだろう?って、謎解きゲーム番組一色になっちゃった刑事物ジャンルの末路を見てきただけに思うワケです。

それはともかく、変身アイテムに小さいウルトラマンのフィギュアを装着するという、スポンサー(玩具メーカー)への忖択に満ちた変身方法もやたらポップでゲーム的。昭和の有名怪獣(エレキングとかキングジョー等)のフィギュアを装着するとウルトラマンの腕が怪獣のそれとチェンジして強化武器になったりするからワケが解りませんw

で、ウルトラマンになった後も若者言葉で喋ったり必殺技の名前を叫んだりするから、変身したというよりウルトラマンをコクピットで操縦してる感覚なんですよね!(変身アイテムの音声を石丸博也さん=『マジンガーZ』で一躍有名になった声優さんが担当されてるのは、もしかしてそれを意識してのキャスティング!?)

つまりヒーローは仰ぎ見るものじゃく視聴者自身が操るもので、その戦いは「生きるか死ぬか」というより「勝つか負けるか」のゲーム感覚。それはそれで楽しめばいいんだけど、果たしてそれでいいんだろうか?ってw、昭和のオジサンは立ち止まっちゃう。

まぁしかし、そうは言っても、私が知ってるウルトラマンとはまるで違うウルトラマンの世界を初めて観て、その新鮮さを大いに楽しんだのも事実。時代はどんどん進んでるんですよね。

本作で活躍する第2のウルトラマン「ビクトリー」に変身する青年ショウ(宇治清高)はなんと地底人という設定で、その世界の女王様「キサラ」が山本未來さん、そしてその娘(?)にしてショウの幼なじみ「サクヤ」に扮したのが、当時20歳の小池里奈さんです。

地底怪獣と交信できる能力があるみたいだけど、基本は幼い弟(山田日向)とコンビで行動し、どちらかと言うと主役たちの足を引っ張る役回りみたいで、里奈さんの魅力全開!とはいかない感じです。

が、後の劇場版ではUPGの見習い隊員として活躍されるそうで、是非そっちを観てみたいと思いました。
 

コメント (2)
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