ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「七曲署捜査一係’81」ー3

2023-05-08 17:33:10 | 刑事ドラマ'80年代

ラガーが登場してスコッチが病死するまで(#476~#493)の藤堂チーム=七曲署捜査第一係のメンバーは、以下の通り。

☆☆☆☆☆


ボ ス=藤堂俊介(石原裕次郎)


スコッチ=滝 隆一(沖 雅也)

ドック=西條 昭(神田正輝)

ロッキー=岩城 創(木之元 亮)

ラガー=竹本淳二(渡辺 徹)


ゴリさん=石塚 誠(竜 雷太)

長さん=野崎太郎(下川辰平)

ナーコ=松原直子(友 直子)


山さん=山村精一(露口 茂)


☆☆☆☆☆

しかし再三書いて来ました通り、ボスは#488まで、スコッチはラガー登場直後から自身の病死直前まで、それぞれ長期の欠場となり、実質は刑事6人体制が続いてました。

トップに名前が並ぶお二人が不在なんだから、これはまさに未曾有の危機と言うほかありません。よくぞ乗り越えて下さいました!



しかし、スコッチはともかくとして、元より出番が少ないボスがいなくても大して影響無いのでは?っていう声もあるかも知れません。実際、本放映当時は私もそう思ってました。

けど、違いますね。やっぱりボスが戻ってきた時の安心感と安定感、重み、渋み、大きさ、温かさ。それがあってこその『太陽にほえろ!』です。

なんとか半年間を乗り越えられたのは、山さん以下、七曲署捜査一係のメンバーたちが全員、主役級の華と実力を持ってくれてたから。

特に後半、この人が新しい風を吹き込んでくれなかったら、半年を持ちこたえるのは難しかったかも知れません。



私は男だし、渡辺徹さんとそんなに歳も離れてないから、当時はこんな少年っぽい人が七曲署にいることに抵抗を感じてました。

けど、今ならよく解る。こういう母性本能をくすぐる人が出てないと、女性視聴者がついて来ない。それはすなわち、番組の終焉に繋がっちゃう。

『太陽にほえろ!』最大のピンチを救ったのはラガーであり、一足先に登場して女性ファンを繋ぎ留めてくれたドックなんです。このお二人がいなかったら間違いなく『太陽〜』は10周年まで保たずに終わってました。

ネットに貼り付いてるオッサンたちはドックやラガーの悪口ばっか書いてるけど、感謝しなはれホンマに!



まあ、ロッキーもいちおう頑張ってましたw



令子さん(長谷直美)と毎晩チョメチョメして双子の父親となり、貫禄がついて幾分カッコよくなりました。

もちろん、ベテラン勢の頼もしさも忘れちゃいけません。



一係が人手不足になったお陰で、この人の出番も増えました。



ドックとナーコがチョメチョメしないか、気になって仕方がない吉野巡査(横谷雄二)は再びゴリラ化することに。

ゴリラと言えば #478『汚い警察』ではこんな異色コンビも見られました。



たいへん珍しい、最後まで犯罪に走らない刑事役の片桐竜次さん。(ただし暴力はしっかり振るう)



まあしかし、やっぱり「山さん、ご苦労様でした」に尽きますよね。ボスが帰ってきて本当によかった!



そしていよいよ番組は激動の10周年イヤーを迎え、1年後には半数のメンバーが入れ替わってることになります。世代交代……世の常です。

 


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2 コメント

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Unknown (ムーミン)
2023-05-09 12:59:18
石原裕次郎の代わり、ボスの代わりは誰もいないですし、やはりボスあっての太陽にほえろだったと思います。露口茂さんは良くやったと思います。打ち切りになってもおかしくなかったはずです。それはやつれもしますよね。心中察してあまりあります。徹さんと神田さん2人の重要さは今になって理解できます。
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Unknown (harrison2018)
2023-05-09 13:41:25
当時は裏番組から出てきた「たのきんトリオ」すなわち男性アイドルに対するハンパない嫌悪感がありましたし、刑事ドラマは男が観るものっていう思い込みもあって、七曲署のアイドル化にはどうしても抵抗感がありました。我々世代の男は皆そうだったろうと思います。

けれども、本文に書いた通りです。ミワカン、カワセミが無ければ太陽は確実に沈んでました。感謝あるのみです。
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