☆第38話『ウルトラの星 光る時』
(1971.12.24.OA/脚本=上原正三/監督=富田義治/特殊技術=大木 淳)
もちろん、まだ最終回ではないですから、ウルトラマンは死にません。ボクは死にまっしぇーんっ!!
たぶん『ウルトラ』シリーズでは初だったかと思いますが、過去シリーズのウルトラマンたち、すなわち初代ウルトラマンとウルトラセブンが再登場し、新ウルトラマン(通称ジャック)を救出するんですよね。
この時、ちゃんとハヤタ隊員(黒部 進)とモロボシ隊員(森次晃嗣)も律儀に再登場してくれます。確か2人とも普通の人間に戻った筈なのにw
「こうなったらウルトラの星作戦しか無いな」
「よし、ウルトラの星作戦を決行するぞ!」
↑みたいな台詞を言う為だけの再登場。この頃はまだ、変身後は地球の言葉を喋らないっていうルールがちゃんと守られてたワケです。(後のシリーズでは日本語ペラペラになっちゃいますがw、あれは洋画の吹替えみたいなもんでしょう)
で、初代マンとセブンがどんな方法で新マンを蘇生させたのかサッパリ分からないんだけどw、ケロッと元気になった新マンはナックル星人&ブラックキングに再戦を挑み、またもやフルボッコにされちゃいますw
ここで前回ナックル星人に「お前らはウルトラマンがいないと何も出来ない」ってバカにされてたMAT(地球防衛チーム)隊員たちが、ウルトラマンを死なせるワケにはいかない!ってんで大奮闘するんですよね。
前回ウルトラマンがあんな悲惨なやられ方をしたのにMATはなすすべも無く、その上ナックル星人に洗脳され操られちゃう等さんざんコケにされただけに、この援護射撃シーンには燃えるものがあります。
で、ウルトラマンも「パイセン2人の友情に応える為にも、私は負けるワケにいかないのだ!」みたいなこと言って(地球語しゃべってるやん!w)奮闘し、ど根性で逆転勝利を収めるのでした。
この時、初代マンとセブンは登場しません。2人が言ってた「ウルトラの星作戦」は一体どこに行っちゃったんでしょうか?w
そんなワケで、ヒロインの死、ウルトラマンの敗北、歴代ウルトラマン夢の共演と、イベント要素満載、かつ衝撃シーンてんこ盛りの前後編だったワケですが、実はこのエピソード最大のショック・シーンは、怪獣をやっつけた後、最後のエピローグに用意されてるのでした。
恋人のアキ(榊原るみ)を惨殺され、失意のどん底にいた筈の主人公=郷 秀樹(団 時朗)が、なんとクリスマスイブの夜、同じマンションの隣室に住む女子大生=新ヒロインのルミ子(岩崎和子)に一目惚れしちゃう!(しちゃったようにしか見えない)シーンで幕を閉じてしまう!w アキが死んでから、多分まだ3日も経ってないというのに!w
これは、あまりに内容が陰惨だったもんで、せめて希望を感じさせる締めくくりで次回に繋げようっていう創り手の配慮だったらしいけど、それこそが最大のトラウマ描写になってますよねw
私は昭和のテレビ番組をこよなく愛してますが、これはさすがに酷いと思いますw 降板した榊原るみさんに対するスタッフの悪意しか感じられませんw
画像は、MATの紅一点=丘ユリ子隊員を演じた、桂木美加さん(当時21歳)。芸能活動は短かったみたいだけど、その間に『太陽にほえろ!』に2回 (#31、#66) ゲスト出演されてます。
MATの隊員たちが洗脳され暴走する中、一人だけ正気を保って郷秀樹を助けたり、アクションもきっちりこなしたりと、歴代の中でも特に格好良い女性隊員です。
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