ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「七曲署捜査一係'73~'74」

2020-03-19 00:00:19 | 刑事ドラマ'70年代










 
マカロニ(萩原健一)の衝撃的な「殉職」を経てスタートした『太陽にほえろ!』2年目のシーズン(#053~#111)における藤堂チーム=七曲署捜査第一係のメンバーは、以下の通り。

☆☆☆☆☆


ボス=藤堂俊介(石原裕次郎)


ジーパン=柴田 純(松田優作)


シンコ=内田伸子(関根恵子/高橋惠子)

ゴリさん=石塚 誠(竜 雷太)

殿 下=島 公之(小野寺 昭)

長さん=野崎太郎(下川辰平)

ク ミ=永井久美(青木英美)


山さん=山村精一(露口 茂)


☆☆☆☆☆

基本は「萩原健一ショー」だった1年目のスタイルを引き継ぎ、当時はまだ無名の新人だった松田優作さんを大々的にフィーチャーしつつ、その実力や人気の不足をカバーすべく先輩刑事たちの活躍も同等に描くようになり、集団刑事ドラマ『太陽にほえろ!』のフォーマットがこのシーズンで確立されていきます。

だけど皆さんご存知のとおり、先輩たちがカバーするまでもなく優作さんはこのジーパン刑事役で大ブレイク、昭和のカリスマを代表するスターに化けていきます。

当初は日陰の存在だった殿下=小野寺昭さん等も女性人気を集めるようになったけど、世間の話題はもっぱら「ジーパン刑事」に集中、この2年目はやはり「松田優作ショー」のシーズンだったと言えましょう。ここで視聴率がいよいよ30%を超え、番組そのものも不動の人気を誇るようになりました。まさに飛躍の年。

そして番組後期まで度々登場されるセミレギュラーのお二人、ジーパンのお母さん=柴田たき(菅井きん)と七曲署2代目署長=西山警視(平田昭彦)の登場も大きなトピック。

事なかれ主義の鼻持ちならないエリート、っていうのが歴代署長の基本キャラなんだけど、署長室でふんぞり返ってたイメージしかない先代(南原宏治)と違って、西山警視は事あるごとに「これは一体どういう事だね藤堂くん!」ってw、一係室までマメに足を運んではガミガミ言う、ある意味熱心な署長でした。悪役顔だった先代よりもハンサムだしw、なにげにマダムたちの人気者だったかも知れません。

そして何より、ジーパン刑事と同時に登場したマスコットガール第1号=庶務係のクミちゃんこと永井久美(青木英美)の存在は大きかった。

映画出演で忙しく欠場が増えた関根恵子さんの穴埋め、っていうのが本来の役割だったと思うんだけど、生真面目なシンコとは対照的な天真爛漫キャラで刑事部屋のムードメーカーとなり、番組を明るくしてくれたクミちゃんの功績は大きいと思います。

シンコが出場する回は女性キャラが2人で、そりゃもう眩しいくらいに華やかでした。後年、マミー刑事(長谷直美)登場後はマスコットガールの枠が廃止されちゃうんだけど、個人的には女性2人体制を復活させて欲しかった。シンコとクミちゃんみたいにキャラが違えば、役割が被ることも無いんだから。

そういう意味でも2年目の『太陽にほえろ!』は特に輝いてます。まさに黄金期!
 


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