さて、『太陽にほえろ!』レビューもようやく折り返し地点が近づいて来たところで、藤堂チーム=七曲署捜査第一係の歴史をざっと振り返りたいと思います。
その目的は、捨てるに捨てられない未使用ショットの数々を処分することw 要するにボツ画像集です。
奇しくも本日(2020.3.18)は『太陽にほえろ!伝説/増補決定版』以来、実に17年ぶりのリリースとなる『太陽にほえろ!』公式本=『ショーケンと優作、そして裕次郎/太陽にほえろ!レジェンドの素顔』(KADOKAWA) の発売日。ですが通販サイトから発送通知が来るまで私は忘れてましたから、これは全くの偶然。不思議な縁を勝手に感じてます。
そんなワケで、まずは1972年7月から翌年7月まで(#001~#052)の最初期メンバー。
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ボス=藤堂俊介(石原裕次郎)
マカロニ=早見 淳(萩原健一)
シンコ=内田伸子(関根恵子/高橋惠子)
ゴリさん=石塚 誠(竜 雷太)
殿 下=島 公之(小野寺 昭)
長さん=野崎太郎(下川辰平)
山さん=山村精一(露口 茂)
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正確にはシンコが捜査一係に配属されるのは'73年の4月、第38話から。それまでは少年係の婦警でしたが、なぜかいつも一係室に入り浸ってましたw
そのシンコを「女性の社会進出アピール」を理由に捜査一係に推薦したのが、七曲署の初代署長(南原宏治)。
ほか、シンコの父親で藤堂チームいきつけの飲み屋「宗吉」を経営する元ボスの同僚刑事=内田宗吉(ハナ肇)、マカロニの下宿先のおばちゃん=武田ウタ(賀原夏子)、雑誌「タイムス」記者の優子(山東昭子)、東西新聞の記者(片岡五郎)等がセミレギュラーとして絡んで来ます。
また、名物ゲストとして長期に渡り藤堂チームと絡むことになる、麻薬Gメンの村岡房江(浜 美枝)、城北署刑事の鮫島勘五郎(藤岡琢也)もこの1年目に登場してます。
一係のメンバー個々についてはもう語り尽くした感があり、あらためて記すべきことは無いんだけど(とにかく山さんが別人ですw)、この当時の映像を観直すたびに思うのが、「それにしても暑そうだな」あるいは「寒そうだな」ってことw
当時は撮影スタジオ(国際放映)に冷暖房設備が無かったもんで、夏場は扇風機が回りっぱなしでも刑事たちは汗を拭ってるし、冬場は室内でも吐く息が白い!
エアコンがあって当たり前の現在から見れば異様な光景に思えるけど、当時はそれが当たり前。黒電話や木製のデスク&イス、車やファッション、メイク等にも時代を感じるけど、何よりこの実にハッキリした季節感が「昭和」を象徴してますよね。あと、シンコ以外は全員、四六時中タバコを吸ってることもw
1年目の『太陽~』を総括すると、これはもう「萩原健一ショー」ってことに尽きると思います。裕次郎さんの存在も無論大きいけど、番組のスタイルとイメージを決定づけたのが「ショーケンのワガママ」の数々であることは、過去のレビュー記事にも繰り返し書いてきた通り。
そして唯一無二、空前絶後のあの演技! いろんな俳優たちが影響を受けながら誰も再現できなかった、あの時代のショーケンさんの演技を一度も観たことが無い方がもしおられるなら、何を置いても是非、今すぐ観て頂きたいです。そして「こんな演技があり得るのか!?」と驚き、圧倒されて欲しいです。その新鮮さは現在でも全く色褪せてません。
まずは「そして、愛は終わった」を観て欲しいです。
あれは本当に名作で、ジュリーも良かったけどマカロニの号泣がとにかく衝撃的で、何度観ても泣かされます。