第9話の冒頭約3分は、番組史上最も退屈な時間となりましたw うまくいってるカップルがイチャイチャしてる姿ほど、観てて何も得るものがない光景は他にありませんw
生まれて初めての恋愛がスタートしたばかりで、森若さん(多部未華子)が幸せいっぱいなのは理解できるし、相手の山田くん(重岡大毅)もすこぶるナイスガイだから祝福する気持ちもあるんだけど、ドラマの1シーンとしてはヤクザ役が凄んだり子役が泣くシーンと並んで退屈極まりない、と私は思うワケです。
とは言え、二人のデートがこのあと勃発する社内情報漏洩事件における森若さんのアリバイとなり、だけどそれを証言したい山田くんと隠し通したい森若さんとの想いのズレがドラマを生み、それがプロポーズへと繋がっていきますから、必要不可欠なシーンであることもよく解ってます。解った上で退屈だと申し上げてるのですw
そんなワケで二人の恋愛模様が急展開を迎えると同時に、森若さんが所属する経理部の危機、引いては天天コーポレーションという会社そのものにも激震が走り、前回以上に『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』的展開で、数々の謎も残したまま最終回へ「つづく」となりました。
つまりこれは三部作であり、前回から次回=最終回までを1エピソードと捉えるべきで、クライマックスはいよいよこれから。それを見届けない事には評価のしようがありません。
ダースベイダー専務(橋本 淳)というラスボスを登場させ、多くの布石を置きながら主人公たちの危機をさんざん煽って来た以上、これまでに無い最大級のカタルシスが用意されてるのは間違いない筈で、今はただ楽しみにして待つしかありません。
しかし今回は同じ『帝国の逆襲』でも前回みたいなモヤモヤ感はなく、むしろ経理部3人娘が刑事ドラマを通り越して『チャーリーズ・エンジェル』ばりにスパイ大作戦を展開するくだりはワクワクしたし、その挙げ句に辿り着いたクーデター計画の存在と、その首謀者があの小悪魔秘書=有本さん(ベッキー)だった!ことが判明していく過程の見せ方、その鮮やかさにはこれまでと違ったカタルシスを覚えました。そこらの刑事ドラマよりよっぽど面白い!w(いやホント、残念ながら圧勝です)
ベイダー専務の「アウトソーシング」発言で身の危険を察した有本さんが、ただ怯えてるんじゃなくて素早く行動を起こし、各部署のリーダーたちを丸め込んで反乱軍を決起させてたという、その逞しさと頭の良さにも私は感動しちゃいましたw
余談ですが、世間知らずな私は「アウトソーシング」を「リストラ」の同義語みたいに解釈してたんだけど、違うんですね。対象部署の仕事を外部委託に切り替えるという意味らしく、経理部もターゲットにされたって事は、誰か1人がクビになるんじゃなくて現・経理部そのものが無くなっちゃう事を意味する。えらいこっちゃ!(ベイダーくたばれ!)
しかしクーデターが成功して他企業と合併したとしても経理部が温存されるとは限らないし、会社を愛する森若さん、イーブンをモットーとする森若さんが社内分裂を黙って見過ごせる筈もない。
社員たちの心が全く掴めてないベイダー専務にも大いに問題があるワケで、森若さんが反乱軍を鎮めつつベイダーをも改心させ「イーブン」に持っていく、そのお陰で経理部は現状のまま存続っていうのが、たぶん最終回の大筋になるんでしょう。
大筋は予想出来ても、一体どうすればそれを果たせるのか、私にはまったく見当がつきません。新発田部長(吹越満)は本気でクーデターに参加するつもりなのか、そして明らかに挙動不審な広報課の室田さん(真魚)や研究開発室の美月さん(韓英恵)、ポーカーフェイスの勇さん(平山浩行)等、いったい誰が何をしでかすのか全く予測出来ません。だからこそ面白い!
ただ1つだけ何となく分かるのは、みんな何だかんだ言っても天天コーポレーションを愛してるんだろうなってこと。だから最終回は後味爽快な『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』になる事だけは間違いないでしょう。
早くも続編制作の可能性が浮上してるみたいだし、これで最終回がハズレだったら洒落になりませんw もちろん、そんな事になるワケないのは予告編を観ても明らかで、ただただ楽しみです。
セクシーショットは天天コーポレーションの広告塔にして勇さんと現在不倫中の、皆瀬さんを演じておられる片瀬那奈さんです。
張り込みの定番牛乳とあんぱんってもろ「太陽にほえろ」じゃないですか‼️楽しすぎます。
ムーミン
ほんとコメディとしても一級品です。