演劇作家で演出家の鴻上尚史さんが書かれたエッセイに、2005年の終戦記念日に放送されたラジオ番組の話が載ってました。
小学生の子供たちと一緒に戦争について考えてようって企画で、鴻上さんが進行役を務められたそうです。
で、子供たちは「戦争はどうして起こるんですか?」っていう、ド直球な質問をやっぱり投げてくるワケです。さて、あなたならどう答えますか?
そのとき、ゲストのドキュメンタリー作家=森達也さんはこう答えられたそうです。
「戦争が起こる理由なんて無いんだ」
えっ、そうなんですか!?って、小学生じゃなくても驚きますよね。
「実は、戦争に起こる理由なんて無い。でも、それじゃあ戦争が起こったとき、大人は恥ずかしいから、理由をでっち上げるんだ。石油とか、可哀想な人を助けるとか、土地を取り返すとかね」
「じゃあ、理由も無いのに、どうして戦争は始まるんですか?」
「1つハッキリ分かる理由はね、戦争は『今やらないと、やられる』って、人々が思うから起こるんだ」
さもありなん! めっちゃ腑に落ちます。
鴻上さんは幼少期に、呑み屋で軍隊自慢をする中年オヤジたちの会話を、よく聞かされたそうです。
彼らは遠回しに、殺戮の自慢をするワケです。そうして現地の人たちをバカにし、暴力を誇る姿はとても醜く、戦争に対する嫌悪感を自然と鴻上さんに植え付けた。
良くも悪くも、そんな具体的な感覚を持った世代の人たちが、もうすぐいなくなっちゃう。
「その思考が鈍化された時、とてもヤバイことが起こると僕は思っているんです」って、鴻上さんは10年以上前に書かれてます。
その通りになりそうですね。
何故戦争が起きるか?我が家の子供たちにそう聞かれた場合、チンチ○が付いているからだと答えていますw。でもチンチ○のおかげで新大陸が発見されたり何か発明されて、人間は栄えて来たのかもしれません。
男が女に支配されたくないから、力を誇示するために戦争を起こす。それが真理かも知れませんね。まさにチンコのせいです。