松浦警部(三嶋幸恵)と田口刑事(三遊亭亜郎)が消息を絶った! どうやら福山雅晴(ホリケン。)率いる拳銃密造組織の罠にはまり、拉致監禁されてるらしい!
敏腕警部の血を受け継いだ中3の受験生=亜弥(松浦亜弥)がいよいよ捜査一係のリーダーとなり、刑事たちを引き連れて組織のアジトへと向かいます。
第8話『亜弥、最後の闘い』ではなんと、亜弥の最後の闘いが描かれます。そりゃそうです、次回が最終話なんです。
「お母さん……」
何だかんだ言ってもマミーが大好きな亜弥に、44マグナムなんか持たせちゃいけません。それ以前に中学生だし。
一方、裏口に回った刑事たちは……
待ち構えてた用心棒のカオル(高野カオル)を見て、女だからとナメてかかってこの有様。
なぜ警察官の職を選んだ!? とはいえ今回ばかりは仕方がない。敵はなにせ星飛雄馬みたいに脚が上がるんです。(星飛雄馬って何?とか言うすっとぼけたヤツは私の飛行機から出ていきなはれ)
「ねえ、ガンちゃん」
「え?」
「なんで拳銃持つの怖くなったの?」
「…………」
「トラウマがあるって聞いたけど」
「……あれは忘れもしない、2年前か4年前の事件だった」
その頃、まだ新米だったガンちゃん=岩城刑事(久保和明)は、拳銃と鞭を持った墓泥棒(波里尊 法土)を追い詰めたのですが……
↑誰やねん?
若気の至りでワイルドを気取ってた岩城は、自分の腹を指差して「撃ってみろオラ!」と墓泥棒を挑発し……
↑だから誰やねん!?
自分が指示した通りの箇所を撃たれ、瀕死の重傷を負ったのでした。
「なんじゃこりゃあーっ!?」
「あれ以来、拳銃は見るのもイヤだし、すっかり弱気になっちまって……」
「なるほどねえ」
「オレなんか刑事失格だって、分かってはいるんだ。けど……」
「ガンちゃん。この際さ、トラウマ克服しようよ」
「えっ、どうやって?」
亜弥がニヤリと笑います。
そして岩城は、まるで誰かに背中を押されたかのように、敵アジト内部に突入して来るのでした。
「岩城!?」
いつの間にか市原警部補(田中美穂)も捕まってるし。
当然ながら岩城は、戦闘員たちの集中砲火を浴びて倒れます。その身体に命中した弾丸は1発や2発じゃありません。3発です。
戦闘員たちがアジトの表に飛び出すと、そこに44マグナムを構える女子中学生がいた!
ドゴーン!!と『ドーベルマン刑事』風の爆音を轟かせるマグナムだけど、反動が強すぎて連中には当たりません。当たったらエライことです。
「んもう、当たんないじゃん!」
戦闘員たちが再び銃を乱射しますが、もちろんアイドルにはかすりもしません。
44マグナムをポイ捨てし、ちょっとマイルドな357マグナムに持ち替えた亜弥は、みごと1発ずつで連中の利き腕をヒットするのでした。
マグナムを片手に、悠々と敵アジトに入って来る亜弥は、スケバン刑事なんかよりダーティハリーの方が相応しい!
「ガンちゃん、大丈夫?」
「大丈夫じゃねーよ、痛えよ!💨」
あれ以来、家で寝るときさえ防弾チョッキを着てる岩城は、『太陽にほえろ!』みたいに殉職したりしません。
「あんたがボスなの?」
「そうさ。味わい深い顔だろ?」
「そのテの顔はもう見飽きたよ。あんたたちが造った拳銃で何人の人が罪を犯したか分かってんの?」
「そんなことは知ったこっちゃねえな。そいつらは自分の意志で銃を買ったんだろ? 需要が無けりゃ誰もそんな面倒臭えもん造らねえよ」
「お母さん、撃っちゃっていいよね?」
「今回だけ特別よ」
現職警部の許可を得た女子中学生が、福山雅晴に向けて……ではなく、地面に向けて発砲します。
これは母親譲りのリバウンド戦法。地面から天井へ、そして左右の壁へと跳ね返っていった弾丸は、最終的に福山雅晴が持つ38スペシャルを弾き飛ばすのでした。
「あべし!」
「たわらば!」
あややビンタでボスも瞬殺! なぜ犯罪組織のボスになれた!?
「大丈夫?」
「私より田口が……」
田口刑事を失神にまで追い込んだのは、他ならぬ福山雅晴の……
「あやや〜💦」
むしろ一度嗅いでみたいと思わせる、超濃厚ソックス3組980円なのでした。
さて、これで事件はあっけなく解決? ……しよう筈がありません。最終回は次なんです。
最強の敵がアジト内に戻って来ました。この女だけはビンタじゃ倒せないでしょう。
ところが亜弥は、一切ひるむことなくカオルと対峙します。
「亜弥、何すんの!? その女は危険よ! やめなさい!!」
果たして亜弥に勝算はあるのか? 実に「ラス前」らしい引っ張り方で、次回へと続きます。
この第8話は高野カオルさんの立ち回りも凄いけど、それより何よりマグナム拳銃を構え、撃ちまくる松浦亜弥さんの非常にレアな勇姿が見どころで、サブタイトルを『あややとマグナム』にした方が良かったくらい。
ただレアなだけじゃなく、ちゃんとサマになってるのが凄い!と私は思う。大人になった亜弥さんの刑事役も観てみたかったです。
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