ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『大空港』#52

2021-11-04 00:00:03 | 刑事ドラマ'70年代

デビュー当時の南野陽子さんより可愛いかも知れない、この石川さゆりさん似の美人女優はいったい誰!?

……と思ったら、ホントにあの演歌歌手の石川さゆりさん(当時21歳)なのでした。うそっ、きゃわゆぅ~い!



石川さゆりさんは’73年の歌手デビューよりも先にフジテレビの連ドラ『光る海』で沖雅也さんの妹役として女優デビューされてるんですよね。

それからアイドル歌手として売り出したもののヒット曲に恵まれず、歌の修行に専念されて’77年、あの『津軽海峡・冬景色』でいよいよ大ブレイク! 演歌歌手としての地位を固められた上で、再びこの『大空港』で女優業にチャレンジされたワケです。

私は『大空港』をリアルタイムでは観てなかったもんで、さゆりさんには和服姿でこぶしを回すイメージしか抱いてなかったです。こんなに可愛かったとは知らなんだ! なんか損した!

演技されてる時の声がまた少女っぽくて、演歌のイメージとはやっぱ程遠い。『津軽海峡・冬景色』リリース時はこの時よりさらに若かったん(19歳?)ですよね!

まぁしかし、当時の私はまだ小学生のガキンチョですから、観たとしても「きゃわゆぅ~い!」とは思わなかったかも? 大人になればこそ感じることですよね、たぶん。



☆第52話『シスター刑事 テロリストを撃て!』

(1979.9.3.OA/脚本=鴨井達比古/監督=児玉 進)

ローマを拠点とするテロ組織「赤い鷲」に命を狙われてる日本人の修道女=シスター・ガブリエル(文野朋子)が、新米シスターのテレジア(石川さゆり)を伴って凱旋帰国。

警視庁の浅原警視正(神山 繁)からの密命により、空港特捜部がシスター・ガブリエルのボディーガードに就くんだけど、神様の思召しに従う姿勢のシスターは逃げも隠れもせず、加賀チーフ(鶴田浩二)を困らせます。

「なぜ私1人の為にこれほど……」

「あなた1人の為ではありません、シスター。我々は、テロリスト達があなたに危害を加えることによって自信をつけ、今後さらに多くの血が流されることを防ぎたいのです」



そう、相手は卑劣で凶悪なテロリストなんです。その正体を掴む為なら手段を選んでられません。昨今の『緊急取調室』なんていう自称・刑事ドラマは容疑者を自白させるのに1時間もかけてるけど、拳銃を使えば3分もかかりませんw これが本当の刑事ドラマだ!



やれ取調べだの聞き込みだの、まどろっこしいんじゃ! 車で追っかけてバキューン!ドッカーン!で一件落着。刑事ドラマとはそういうもんなのだ、分かったか!



ところで、シスター・ガブリエルはとっくに気づいてました。

「夜中にお腹が空いたと言って夜食を食べに行く修道女はいませんわ」

そう、新米シスター=テレジアの正体は、海外へ転勤となった神坂刑事(片平なぎさ)の後釜として空港特捜部に配属された、SP出身の凄腕刑事=水島さゆり(特技はナイフ投げ!)なのでした。



そうとも知らずに、若手の立野刑事(岡本富士太)は初対面から「きゃわゆぅ~い!」と呑気に一目惚れ。一緒にいた薮下警部(田中邦衛)を呆れさせてました。

正統派イケメンで、これまでイマイチ面白みが無かった立野刑事にコミカルな一面が加味され、演じる岡本富士太さんもなんだか嬉しそう。

だけどシスター刑事こと水島さゆりは、やがていぶし銀の加賀チーフにメロメロになっちゃうのでした。キビシーッ!!



思えば鶴田浩二さんも俳優と歌手の二刀流で、石川さゆりさんとは歌番組で何度も顔を合わせておられたでしょうから、もしかするとチーフ直々のスカウトによるレギュラー入りだったのかも?

こうしてシスター刑事は最終回まで、空港特捜部の紅一点を務める事になるのでした。きゃわゆぅ~い!


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4 コメント

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Unknown (harrison2018)
2022-03-22 09:55:23
うん〜、今でも二刀流、三刀流のタレントさんは沢山おられると思うのですが、逆に当たり前になり過ぎて話題にならない、っていうのはあるかも知れません。

シスターは確かに、あそこまで執拗に狙われる理由が謎でしたね。もしかすると彼女の息子が、未来世界で人類の救世主になるのかも?
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Unknown (よしたか)
2022-03-22 08:00:49
大空港リアルタイムでは残念ながら拝見することは出来ませんでしたが、日本映画専門チャンネルで放送されているので見ています。今ちょうどシスターの回がやっていたので見ましたが、まず何故シスターが凶悪テロリストに狙われるのかが設定があまりわからなかったので、その点が分ればもう少し理解できたかな。
石川さゆりさん初め日本はこの時代役者と歌手の二刀流の俳優さん多かったですよね。
あとは俳優と兼業して声優業の仕事。それこそハリソンフォード村井邦夫さんや磯部勉さんも
今は何でも分業化されていて、俳優は俳優。歌手は歌手.声優は声優業とされていることが多いですが、昔の方の様に兼業している人が好きです。
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Unknown (harrison2018)
2021-11-05 17:24:07
『西部警察』なんかもそうでしたが、刑事の持ってるローマン2インチが、撃つ時だけ3インチ位の電気発火銃に早替りしちゃう事がよくありましたよね。

ちゃんとカートリッジ発火でローマンならローマンを撃たせてたのは、もしかしたら当時は『太陽にほえろ!』だけだったかも知れません。

その『太陽〜』でもトルーパーやパイソンがローマンに早替りしちゃったりしてましたから、あの時代は銃器の扱いがかなりいい加減でした。『あぶない刑事』あたりからやっとリアルになって行きましたよね。
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Unknown (kawakami(偽者))
2021-11-05 06:44:24
大空港 私もあまり見ていませんでしたが
これ使われている小道具が少し変わっているんですよね
小道具っていっても銃のことですけど
このころから、MGCのローマンがあちこちの刑事ドラマで使われるんですが
刑事は2in 制服警官は4inがつかわれてました、
大空港はなぜか実物やモデルガンにない
3inモデルやM1カービンのスコープを付けているんだけど
それがゴムバンドっぽかったり
ちょっと日本テレビ系とは違った小道具で面白かったです
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