屯田物語

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故郷の電車

2019年12月21日 | 春を呼ぶ朝


大村正次著「春を呼ぶ朝」―故郷の電車―
  故郷の電車
 
 故郷の電車には
 やはりみおぼへのある顔がならんてゐた。
 みんなすこしづゝ老け
 てんでんの生活に赤黒く汚れてゐた。
 故郷の電車には
 かって教へた女の子が
 美しくなり
 あかんぼ抱いてうつむいてゐた。
 故郷の電車には
 颯爽として一直線に
 忘れかけた懐かしい
 思ひ出の風景が走ってゐた。

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1 コメント

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本当は長い詩です。 (摂津国の怪人)
2019-12-22 16:04:48
春さん、こんにちは!

掲載の原詩はもっと長い詩のようです。どうやら詩集掲載のため短くして載せたようです。
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