さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

5019番:雄鶏が鳴いたのよ(35)

2024-10-21 17:14:05 | 語学


雄鶏が鳴いたのよ(35)
 Un Coq Chanta  

 
————————【35】——————————————

  Elle  ne  revenait  point,  pourtant; s'amu-
sant  sans  doute  à  le  faire  languir.   Il  
fermait  les  yeux  dans  un  bien-être  
exquis; et  il  rêvait  doucement  dans  
l'attente  délicieuse  de  la  chose  tant  
désirée.   Mais  peu  à  peu  ses  membres 
s'engourdirent,  sa  pensée  s'assoupit,  devint
incertaine,  flottante.   La  puissante  fatigue
enfin  le  terrassa; il  s'endormit.
   

..————————(訳)———————————————


夫人はさっぱり戻ってきませんでした.けれど
もおそらく男爵をじらして楽しんでいたのでし
ょう.男爵はえも言えぬ幸福感に浸り目を閉じ
ていました.彼は望んでいたことをうれしく待
つ間、しずかに夢想に耽っていました.しかし
少しずつ、手足に感覚がなくなり、意識は、う
つらうつらとぎれて、おぼつかなく、漂い始め
ました.ついに猛烈な疲労に打ち負かされて、
男爵は眠り込んでしまいました.    

   
————————⦅語句⦆——————————————
    
revenait:(直半過/3単) < revenir (自) 
revenir:(自) 戻る、帰って来る  
ne ...point:さっぱり~ない  
pourtant:けれども 
s'amusant:(p.pré) < s'amuser (pr) 楽しむ、遊ぶ 
sans doute:おそらく 
languir:(自) 待ちあぐむ、じれる
faire languir:(人を)じらす、じりじりさせる
s'amuser à + 不定詞:~して楽しむ 
à le faire languir: 男爵をじらして 
fermait:(直半過/3単) < fermer (他) ~を閉じる
les yeux:両目;片目は œil [ウイユ] (m)
bien-être:(m)⦅不変⦆ 満足感、幸福感、 
exquis, e;[エクスキ, キーズ](形) 快い、すばらしい、
     絶妙な、美味な、甘美な、心地よい、
     うっとりするような
rêvait:(直半過/3単) < rêver [レヴェ]  
rêver:(自) ❶夢を見る;❷夢想する、夢見る
doucement:(副) そっと、静かに、穏やかに    
attente:(f) 待つこと、待機  
délicieux, se:(形) おいしい、非常に気持ちのいい、
   えも言われぬ、魅力的な  
la chose tant désirée:あれほど望んでいたこと
peu à peu:少しずつ 
membre:(m) 手足、四肢 
s'engourdirent:(直単過/3複) < s'engourdir 
s'engourdir:(pr) ❶麻痺する、しびれる、❷まどろむ
pensée:(f) 考え、思い、思考
s'assoupit:(直単過/3単) < s'assoupir (pr) まどろむ、
     うとうとする
devint:(直単過/3単) < devenir (自) ~になる
incertain, e:[アンセルタン, アンセルティーヌ](形) 不確かな、
   はっきりしない、おぼつかない
flottant, e:(形) 浮かんでいる、漂う
puissant, e:(形) 強い、強力な、強烈な
fatigue:(f) 疲れ、疲労
enfin:(副) ついに、とうとう、やっと
terrassa:(直単過/3単) < terrasser (他)
terrasser:(他) ❶(地面に)投げ倒す、打ち負かす、
    ❷打ちのめす、茫然とさせる
s'endormit:(直単過/3単) < s'endormir (pr)   
s'endormir:(pr) 眠る、寝つく
   

——————≪質問コーナー≫——————————————

質問者:先生、質問があります.
春の介:だから、ぼくは先生じゃないってば.
質問者:では兄弟、質問じゃ.
春の介:言ってみて!
質問者:à le faire languir の箇所ですが
    à le は du になるから du faire languir 
        としなければいけないんじゃないの?
春の介:すごいこと質問するね.
    まず、faire languir は名詞ではないので
    その前のle は定冠詞ではありません.
    この le は人称代名詞で、ここでは男爵
    のことです.du にしてしまっては男爵
    の姿がなくなってしまいます.  
質問者:待て! faire を辞書で引くと名詞形が
    あったぞ.< faire (m)行為>  だってさ.
    du faire languir 憔悴行為、ってのはどうだ?
春の介:もう帰ってもいいですか?

 

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5018番:雄鶏が鳴いたのよ(34)

2024-10-21 17:10:06 | 語学

 
雄鶏が鳴いたのよ(34)
 Un Coq Chanta  

 
————————【34】——————————————

  Alors,  à  tâtons,  éperdu,  les  mains trem-
blantes,  il  se  dévêtit  bien  vite  et  s'enfon-
ça  dans  les  draps  frais.   Il  s'étendit  déli-
cieusement,  oubliant  presque  son  amie,  tant
il  avait  plaisir  à  cette  caresse  du  linge  
sur  son  corps  las  de  mouvement.       
   
  
..————————(訳)———————————————

 そこで男爵は手探りで、取り乱しながらベッド
に向かった.震える手で素早く服を脱ぎ、きれい
な布団の中にもぐり込んだ.男爵は気持ちよさそ
うに、もう女友達のことをほとんど忘れて横にな
りました.1日中狩りで動き回った身体には、そ
れほどこの布団の肌触りによろこびを感じたので
した.
    
   
————————⦅語句⦆——————————————
    
alors:(副)[接続詞的に] それで、  
à tâtons:手探りで
éperdu:(形) [de で]取り乱した、
se dévêtit:(直単過/3単) < se dévêtir (pr) 
se dévêtir: (pr) 服を脱ぐ
dévêtir:(他) 服を脱がす
s'enfonça:(直単過/3単) < s'enfoncer (pr) 
s'enfoncer:(pr) はまり込む、奥に入り込む  
drap:[ドラ](m) シーツ、
   une paire de draps / 1組のシーツ
   (掛け布団、敷布)  
frais:(形) 新しい
s'étendit:(直単過/3単) < s'étendre (pr)
s'étendre:(pr) 広がる、伸びる 
étendre:(他) ❶広げる、伸ばす、❷塗る、
   ❸寝かせる   
délicieusement:(副) 気持ちよく、楽しく、
   魅惑的に 
oubliant:(p.pré) < oublier [ウーブリエ](他) 忘れる
las, se:[ラ, ラース](形) 疲れた
corps:[コール](m) 体、身体
corps las:疲れた体
corps las de mouvement:動き回って疲れた体
   ここでは狩りで1日動き回って疲れたこと.
caresse:(f) 愛撫、そっとなでること、
linge:[ラーンジュ](m) シーツ 
tant:(副) 非常に、それほど、そんなに       
avoir plaisir à ~:~によろこびをおぼえる  

 

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5017番:さすらいの青春(546)

2024-10-21 03:02:27 | 語学


さすらいの青春(546)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
   

———————【546】———————————
                    
  Mais,  dès  que  nous  eûmes  entendu  les  
assaillants  crier,  nous  fûmes  persuadés  que
nous  avions  affaire  à  des  gens — et  pro-
bablement  à  des  jeunes  gens — du  bourg.
Il  y  avait  même  certainement  des  gamins
— on  reconnaissait  leurs  voix  suraiguës —
dans  la  troupe  qui  se  jetait  à  l'assaut  de
notre  demeure   comme   à  l'abordage   d'un
navire. 
                       
     
—————————(訳)—————————————

 しかし襲撃者たちが大声をあげたとき、すぐ
にその声で、私たちは若者連中—おそらくこの
町の若者連中を相手にしているのだと確信した.
確かに町のガキ共もいた.まるで船同士の横づけ
攻撃のように私たちの住居の攻撃に身を投じた者
の中にはその甲高い声に聞き覚えがある者の声が
あった.
    

———————— ⦅語句⦆————————————
      
dès que + 直説法:~するや否や
   Dès que le temps sera rétabli, on partira. /
      天気が回復し次第出発しよう.  
eûmes:(直単過/1複) < avoir 
     ここではp.passé を伴い「直説法前過去」.  
entendu:(p.passé) < entendre ~が聞こえる 
assaillant, e:(n) 襲撃者、攻撃者、侵略者 
crier:(自) 叫ぶ、大声を出す
fûmes:(直単過/1複) < être  
persuadés:(p.passé/pl) < persuader (他)
persuader:(他) 説得する、納得させる
   ここではêtre + p.passé で「受け身」
   納得する、理解できる、確信する
   なるほどと思う、などの意味で、これを
   単純過去受け身形で表現している.
avions:avoir の直説法半過去であるが、persuader
      の内容節 que の中のため時制一致で半過去.   
avoir affaire à:~とかかわる、~を相手にしている
probablement:(形) おそらくは、たぶん、
bourg:(m) 町、村 (市が立つ大きな村)
même:(副)~さえも、~までも
certainement:(副) 確かに、きっと、確実に
gamin, e:(n) 子供、腕白小僧、お転婆、
gamins:ガキども、こわっぱ連中、
    この物語の初め頃、町の子供連中が登場して
    いるので、彼らがまざっていたのだろう.
reconnaissait:(直半過/3単) < reconnaître (他)
reconnaître:(他) (聞けば、見れば)それとわかる
voix:(f) 声、音声;
   Je reconnais la voix. / 
    その声にぼくは覚えがある.
suraigu, ë:[スュレーギュ](形) (音・声が)非常に鋭い 
troupe:(f) ❶部隊、❷集団、群れ、一群  
se jetait:(直半過/3単) < se jeter (pr)
se jeter:(pr) 飛び込む、跳びかかる、身を投げる
assaut:[ アソー](m) 襲撃、強襲 
abordage:(m) ❶接岸、接舷;❷船同士の衝突
navire:[ナヴィール](m) (大型の)船、船舶
 

 

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5016番:サウンドオブミュージック(826)

2024-10-21 02:42:22 | 語学


サウンドオブミュージック(826)
Sound of Music


.———————【826】————————————
             
  At  breakfast   the   next   morning   the  
waiters   in  the  dining-room   had   hardly  
work  to  do.    I  had   come  down  with
Georg,  but  the  rest   of  the  large  round
table   which  had  been  reserved   for  the
Trapp   Family   remained   empty.    After  
breakfast   I  went   from   cabin  to  cabin,
and   I  found   my  poor   children  in  all
stages  of  wanting  to  be  dead,  the  truest
sign  of  seasickness.
    
 
.————————(訳)————————————

 翌日の朝食のとき、船内レストランのボーイ
たちは仕事がほとんどありませんでした.私が
ゲオルクと一緒に下りてくると、トラップ・ファ
ミリー予約席以外、あとの席はすべて空席でした.
朝食後、私は各船室を見回りました.するとどの
部屋でも船酔いで我が子が寝込んでいるのがわか
りました.その程度は軽い船酔いから死んではい
ないが重病人まで様々でした.
 
 
————————⦅語句⦆————————————

wanting to be dead:死んだ子はいなかったものの
wanting:(叙述形容詞)欠けている、
    (水準に)合わない (to)
         wanting to be dead / 死ぬほどではない

 

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