HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

熊野のお土産

2007-10-14 15:54:16 | ハサカル
11月4日(日)に三重県熊野市で講演依頼がありまして、その打ち合わせをセンターでおこないました。
はるばる(県内なのに)熊野からいらっしゃった、YさんとMさん。

講演だけでなく、その前に熊野古道を歩いてみようという企画もあり、どんな風にすれば、後の講演やパネルディスカッションに繋げられるか?と考えています。

さて、そんなお二人がなんとお土産で「みかん」と「マコモ茸」を持ってきてくれました。


右のネギみたいなのが、マコモ茸です

青切りみかんは久々です。
美味しさのあまり、パクパク食べてしまいました。

それと、マコモ茸。
これご存知ですか?
もともとは中国の高級食材らしですが、最近日本でも栽培されてきたようです。
初物です。
いうわけで、このマコモ茸をつかって、以下の料理を作ってみました。


私は、チャーハンに混ぜたのと、むかご入りご飯に入れて一緒に炊いちゃいました



千枝さんは炒め物にしたようです

赤福のことを書いてみることにした(長文)

2007-10-14 14:24:07 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
全国的なニュースになったので、ご存知の方がほとんどだと思います。
伊勢の赤福の製造年月日の偽装問題。

10月12日(金)、朝仕事場に出てきて、ネットニュースをチェックしていたら、このニュースがあがっていました。
職場はご存知のとおり、土産物店が集るビルの中にあるので、そこらじゅうに赤福は売っていました。
近くに支店もあります。
午前中は売っておりましたが、昼前ごろから赤福が回収に来たそうです。

それから、どんどんニュースは広がり、全国区のテレビニュースでも流れるし、日に日にクローズアップされてきています。
工場もテレビに映りました。
実家がある町です。
赤福の工場は私が物心ついたときからそこにありました。

さて、この問題で地元は困惑しています。
それぞれの立場があるので、思いは様々ですが、私は今日まで複雑な気持ちでこのブログに上げることを躊躇していました。

赤福を一方的に非難するつもりもないし、擁護するつもりもありません。

赤福の社長は、よく知っているというほどではありませんが、センターがまだ県の傘下?にあった頃には、センターが生まれた再生プロジェクトのメンバーでもあり(その頃はまだ社長じゃなかったけどね)、繋がっていました。
センターに来てくれたこともあり、いろんな会合で顔を合わすことも多々あり、いろんな人といろんな分野から間接的に繋がってたんです。

裏切られたという気持ちはありませんが、観光地伊勢志摩の足をすくわれたという気持ちです。
赤福という、ひとつの餅だけの問題ではないのです。

とにかく「ショック」でした。

観光に携わる人たちは、きっとそんな思いだったと思います。

問題が浮上した翌日から奇しくも、13・14日に伊勢の大祭り、15・16日は神宮の神嘗祭、17日は宇治のみこしと、連日の祭りが控えているときでもありました。


正直赤福のいろんな意味でのやり方(餅には罪はないですが)に地元では賛否両論あったりしたので、そりゃ、検索にかけたブログなど、いまやネットの時代、いろんなこと、あることないこと書き込まれています。
実際直接被害を被っていない人、よく知らない人ですら、平気で酷いこと書いています。
酷い世の中です。

ただ、私が一番恐れていたことが起こってしまったことは確か。

観光地伊勢志摩のイメージダウンです。

ツアーセンター始めてから、他地域の観光地のニュースには常に目を光らせていました。
ちょっと前まで、よく障害者の宿泊拒否事件で色々ありましたよね?
廃業にまで追い込まれたホテルもありました。
盲導犬受け入れの問題もいろいろ全国ニュースになりました。

見るたびに、いつ伊勢志摩もそうなるか分からないと思った私たちは、1施設の問題でないですからと訴え、できるだけ、宿泊施設や観光施設の方たちに障害者受け入れのセミナーや、施設から来るお客様の対応の相談に乗ってきては、全国のイメージダウンになるようなニュースが起こらないよう、気をつけてきました。

本当にコレだけは気をつけていたつもりなのです。

考えれば、考えるほど泣けてくるのです、本当泣きたい気持ちでいっぱいです。

本当に、コレだけは避けたかった。

1施設の怠慢で、まわりの観光事業者たちが、とばっちりが来ることは目に見えていたから。
がんばっている施設を見てきているだけに、全体が窮地に追い込まれないよう…。

で、今回の事件は自分たちが一生懸命いろんな仲間と地雷処理している危険区域(ホスピタリティ)で活動していたら、ここは安全と思っていた地区に地雷があって、それが爆発した。


想像してください。

完全防備しながら地雷探しをしている後方で、しかも被害が大きい地区が爆発したのです。
そりゃ、ただただ呆然ですよ。


まさかそんなところから…なのです。(赤福の問題は、昔からウワサもいろいろありましたが、いまさらそんなことでニュースになるとは?危機感がありませんでした)

これで、観光地伊勢志摩のイメージが悪くなり、観光地としての地位も一気に下げられることでしょう。
いろんなところで
「どうせ、伊勢だしね」というようなことを言われていたりするのでしょう。
それは、「自分の住む伊勢を誇りに思わなきゃ、観光客は来ないよ」と訴え続け、今までコツコツ「地元を誇りに思える人材増加計画」をしてきたのに、その人たちのモチベーションをなくしてしまうことになりかねない。


300年もの歴史の老舗がそんなだったから、他の老舗も伊勢神宮も、偽者に思える人も出てくるかもしれません。
それくらいの大きなことでしょう。
その信頼を取り戻すことは、相当動かなくてはいけません。
もちろん、それは赤福だけではありません、地元の人たちもです。
人事ではありません。

この数日間、胸のあたりがモヤモヤしていて、整理がつきませんでした(今もあまり整理できていません)。

その中にひとつ変わらない揺ぎ無い大きな核を見つけました。
赤福のこの出来事は、バリアフリーとは関係ないから、なんて次元で考えられないことで気づいたのです。

「私はやっぱり、伊勢が好き」なのです。
それだけは、何があっても壊れない自信があります。

バリアフリー以前に「自分の生まれ育った伊勢志摩」が好きなんです。
好きだから、たくさんの人たちに来て欲しいから、見て欲しいからバリアフリーに。

根本はバリアフリーありきではなく、いかに「伊勢を愛しているか」なのです。


そんないろんな人の「伊勢が好き」という想いが集って、地元民も一緒になって、信頼回復をしていきたいです。
「赤福がやってきたことやで知らん…」では、今まで来てくれた観光客、これから来てくれる観光客には説明になりません。

地元民は赤福を攻め立てたり、一緒になって陰口を叩く前に、やらなくてはいけないことがあるはずです。


ちなみに、個人的な考えですが、これからは「赤福は伊勢でしか食べられない」という限定さを前面に出していった方がいいのかな?って思います。
赤福を食べたかったら、伊勢まで来てね。というように。
そうすれば、集客にもつながるし、食べた人たちもより一層、自慢になるしね。

いつでも新鮮な赤福が食べられる伊勢に住めてうらやましいね。といわれる日が早く来ることを祈って…。

だって、昔はそうだったのですからね。