大阪は、明日(5月17日)に、大阪都構想の住民投票が行われる。
この時期(直前)になって、やっと、関西のTVで大阪都構想のTV討論会が行われてきた。
3月、4月頃は、橋下市長側は出演のOKを出すが、反対派の人が、TV出演を断っていたようである。
従って、放送の公平さが保たれないということで、実施できななかった。
相撲等の競技では、相手が同じ土俵に上がらなければ、不戦勝となる。
橋下市長が出演し、反対派が出演しない時は、橋下市長だけでもTV出演させたら良いと考える。
裁判でも、相手が法廷に出てこない時は、裁判官の印象は悪くなる。
でないのが、悪い。
反対派の自民党、共産党、公明党、飲酒等がTV討論会に出てこない時は、その審判をする住民に、判断させれば良い。
出演を要請しないで、一方の意見を聞いている訳ではない。
橋下市長との討議に、真面に反論できないから、出席を見合わせていたようである。
公平の名の下の不公平の例と考える。
今、大阪地区で流れているTVCM:
橋下市長側:とにかく大阪を良くしたい。その思い、それだけで、ここまでやってきました。子供たちや孫たちに素晴らしい大阪を引き渡していきたい。ただ、その思いだけです。
反対派:大阪市民の皆さん、皆さんの払った税金が、皆さんのためだけに使われなくなってしまうと言う一つの事実。イメージだけやなく、真実を知って投票しましょう。
さて、TV討論会の論点のすれ違いは、次のとおり。
<二重行政>
橋下市長側:組織の役割と権限を変えるため、大阪都構想により、二重行政を無くす
反対側:WTC等の二重行政の悪い例は、政策の失敗であり、府に一元管理されるとより多額の政策の失敗になるとしている。議員も反省している。
府と市が重複する案件は、話し合いで解決できる。
共産党議員:橋下市長は、無駄な二重行政という虚構をつくっている。無駄な二重行政はありません。
私の見解:その後の二重行政の悪い事例が無いからという理由で、根本的に解決できるとは思えない。また、何を持って無駄と言う定義がないので、共産党の人が言っている無駄な二重行政はないと言う話を容認することjはできない。橋下市長は、高層ビル、大学、図書館、体育館と無駄な投資施設例をあげている。体育館の利用率が高いから無駄ではないと言う自民党にも賛成できかねる。そもそもいくらで作った体育館かを考えて欲しい。数百億円を掛けて建築されている。
一般企業では、二度とそのような事(無駄な投資)が起こらないように、組織の役割と権限を変えるのが普通。従来のままで良しとする企業はない。
<住民サービスと広域行政>
橋下市長側:大阪市は、市のことしか考えていないので、交通網等が発展していない。大阪市営地下鉄は、市までしかできていない。
5区になると、それぞれの区の違いがでてくるが、それは、それぞれの区の特徴。
反対派:
自民党大阪府連解消、竹本衆議院議員:東京都は無茶苦茶、金持ち。大阪はそんなにお金は無い。金持ちの真似をして、高層マンション(都と特別区)を建てても借金に追われるばかり。体力のあるところと全く同じことをやっても違う。体力に応じたことをしなければならない。
私の見解:都構想が金持ちの高層マンションに例えたのが、意味不明。体力に応じたことをしなければならないのは、当然。それを今迄は、府と市が、東京に負けないように競争してきたのが、無駄な二重行政であったと考える。
<効果>
橋下市長側:今後の5年後10年後、大変なことになる
反対派:大阪都構想にするためには、初期投資600億円かかる。
自民党と共産党の街頭演説:
共産党山下書記局長、参議院議員:自民党と一緒に街頭演説をするのは、それ程、大阪の状況が大変だということではないでしょうか
私の見解:何が大変なのかが分からない。自分たちの地盤が無くなくるを恐れているようにしか、思えない。
「分からなかったら、反対」への呼びかけは、論理的でない。
これが、許されるなら、「分らなかったら、賛成」も成り立つ。
明日の投票結果が楽しみである。
事前、電話アンケート調査では、反対と意思表示している人が47%で、賛成を大きく上回っている。
橋下市長側が、終盤、どこまで追い上げるかが見ものである。