古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

檻に狐が入りました。

2011年08月27日 03時27分38秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
  
 アライグマ用の踏み板式檻に、狐が入っていました。写真ではカラスがえさを横取りしないように、檻の前にテグスを張っています。野性の狐を間近にしっかり見るのははじめてです。そばに寄ってみると強烈なにおいがします。猫とちがい、眼に力があります。
 この檻には、三日前に小さいチキンラーメンと三笠饅頭を二つに切ってものを数個入れていました。でも猫がかかったばかりで、どうせだれもかからないだろう、と畑に来てものぞきませんでした。「檻は仕掛けても狸や狐がかかったときはすぐに解放しなければならない」ので、家にカメラをとりに帰り、写真を撮ってから檻のふたをあけました。
 猫ならふたをあけるとすぐ走り出て、5秒で姿を消します。しかし狐は檻になれてないようで、後ろがあいたのにまえに突っ込もうとします。しばらくして気づき、やっと走り出て、10メートルほど村の墓のほうに駆け上がりました。でもそこでとまって振り返り、こちらをじっと見ます。それからちょっと走り、また振り返ります。
 十数年まえに北海道旅行をしたとき、熊牧場にいたキタキツネを思い出しました。車を下りて牧場に行く途中でキタキツネを見かけたのです。こちらはよろこんで、写真を撮り、持っていたおやつをあげました。狐はおやつをくわえ、ぼくらを見送っています。また旅行の途中、車で走っているとキタキツネが繁みなら出てきて、写真を撮らせ、おやつをもらって見送ってくれたことがありました。「キツネというのは、人間に興味があるんだな。親しみを感じて、出てきたのか」と思いました。そういえばキツネと人間の物語はよくありますね。
 8月の草刈りは終わりました。土手の草刈り足場をつくって三年半。少しガタのきたところがあります。木の杭をつくって修理します。大きなケガをしないうちに。
 
 
 
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