古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

兵庫芸文センターの音楽会に行きました。

2011年10月15日 04時00分03秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 兵庫芸文センター管弦楽団(PAC)の定期演奏会9回シリーズを購入しており、きのう金曜日の演奏会は2回目でした。雨で畑仕事はできないし、ちょうどいい休養になると思って早めに西宮北口に出かけました。行きも帰りもよく降っていて、緊張して運転しました。特に帰りは雨が激しく降るので、こわごわ帰ってきました。西宮北有料道路のトンネルを出てから中国道の西宮北インターチェンジまでは、ぼくに道路のイメージがなく、5時半を過ぎると暗いし、ほんとにこわかった。11月、1月の演奏会は帰りがもっと暗くなるので、いつか天気のいい日に走って、「道路のイメージ」を自分に覚えさせておきたいと思います。
 プログラムは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とショスタコーヴィッチの交響曲第15番。あとでネットで調べてみたら交響曲第15番の録音は世界でも9回と少なく、この曲を一番多く録音しているのはきのうの指揮者ザンデルリンク(三回)です。この曲は、いままで聴いたことがないし、これからも聴くことはないでしょう。そうか。一生に一度の出会いだったか。
 でも考えてみるとクラシック音楽を聴くのが趣味といっても、モーツアルトだベートーヴェンだといっても、長い人類の歴史の中のほんの数十人の作曲家の音楽を、繰り返し繰り返し演奏し、それを聴くだけ。この地球にはたくさんの人間が生まれ、生き、音楽をつくり、歌い、演奏し、死ぬのに、クラシック界はいつまでも同じ作曲家にしがみついている。
 1998年の秋、ザルツブルグでモーツアルトの『レクイエム』を歌うツアーに参加しました。南チェコフィルとの練習や観光で三日間ザルツブルグに滞在し、ミラベル庭園やお城や教会を見てまわりました。モーツアルトの生家の通りを歩いていたとき、世界中からやって来た大勢の人たちとすれちがいながら、本に書いてあった文を思い出しました。
「バッハやモーツアルトは宇宙からやってきた。彼らは宇宙からのメッセージを、地球の人間にわかるように翻訳してくれた。それが彼らの音楽である」
 案外ほんとうかもしれませんね。
コメント
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