先日、桾原の奥の池を散歩したときに撮りました。寒い冬の景色なのに「もうすぐ春になりますよ」という空気が写っています。あと半月もすれば落葉した木々の芽がふくらみ、山々がふっくらと赤みを帯びます。この時季はなぜか気持ちもふっくらしますね。
土曜日の朝、何気なくテレビをつけたら『サワコの朝』という番組の途中でした。阿川佐和子さんが高嶋ちさ子さんというヴァイオリニストと対談しています。若くておしとやかなヴァイオリニストと、高尚なクラシック音楽の話をするのかと思いきや、高嶋さんはちょっとハスキーな声でよくしゃべる。またそのしゃべり方がおもしろい。ヴァイオリニストにしておくのはもったいない。漫談家になれば大成まちがいなし。引きこまれて10分ほど見ていました。
金曜日は西宮北口の芸文センターでブラームスの『ドイツレクイエム』を聞きました。合唱が見事でした。この話は後日します。そして日曜日、滝野文化会館に狂言を見に行きました。大蔵流狂言・善竹会の『棒縛』『仏師』それに新作の『勘当息子』です。この催しは東条図書館に置いてあるチラシで知りました。
身のこなし。声。鍛えられた技の冴え! 堪能しました。
加東市は、東条町(音響のいいコスミックホールがある)滝野町(滝野文化会館がある……はじめて入りました。立派なホールです)社町(やしろ国際学習塾という名前のホールがある……ここには入ったことがありません)と三つの町が合併してできました。だから文化ホールが三つもあります。それぞれ月に一度も催しがあればいいほうです。もったいない。
間の休み時間にロビーをうろついていたら『高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト』というチラシが目にとまりました。ええっ! この近くで公演があるのでしょうか。「2月11日・ベルディーホール」とあります。どこにあるホールかと思ったら西脇の奥の多可町です。早速携帯で電話を入れてみたら、ss席は完売。A席の一番後ろが空いていました。帰ってからネットでベルディーホールを調べたら、2月はこの公演と綾小路きみまろさんの公演があり、こちらは完売でした。
田舎の立派なホールは、月に一度も公演がありません。全国の田舎町には文化の香るホールがいっぱいあって、あくびしているのでしょうね。
それにしても高嶋さんのコンサートの人気は凄いですね。田舎の町でクラシック・コンサートで入場料4000円のSS席チケットが完売。
当日の彼女のおしゃべりがたのしみです。