春の道端でよく見かける雑草ですが名前を知りませんでした。春はタンポポをはじめ黄色の花がいっぱい咲きます。そんな花の中でいちばん小さくて目立たないし、「春の畑の雑草」で検索しても見つけられずに日が過ぎていきました。で、「花の色別図鑑」を検索してやっとわかりました。「シロツメクサ」=(白詰草 = 〔クローバー〕のことです)と似ているので『コメツブツメクサ』という名前です。なお白詰草はオランダから献上されたガラス製品に、緩衝材として詰めてあったから名付けられたそうですね。
この草の名前がわかってうれしいです。
5月の草刈りをはじめました。今年は5月になってからの冷え込みがなさそうだし、黒マルチをかければ地温は大丈夫のようだし、サツマイモを早めに植えることにします。畝づくりを早めにしていたので夏野菜を植えるのがらくです。広い畑ですが、それなりに要領よくつかえるようになりました。
5月3日は憲法記念日でした。その日の朝日新聞に作家の小林信彦氏が文を寄せています。(オピニオン欄)
今年のゴールデン・ウィークは、戦後もっとも暗いゴールデン・ウィークだと、私は感じている。
安倍首相が列強国の一つになりたいと焦っている。テレビにうつる顔で、そう思えるからだ。現在の憲法の制約が外されれば、集団的自衛権の行使も一内閣の閣議決定によって強引に押し通せる。国民の声を聞く必要などない。
これを〈疑似戦時体制〉というのだが、私は文字通り、〈戦時体制〉の中で育った。生まれたのが1932年(昭和7年)だから、1945年の敗戦まで、幼少時、ずっと戦争の中にいた。敗戦は1945年の夏で、このとき、私は中学一年生だったから、生まれてから〈戦時体制〉しか知らなかったともいえる。 …… (中略)
安倍政権が〈列強国〉になりたいと願うことから、東京でのオリンピックなどという騒がしいものが出てくる。すべては〈列強国〉になりたいという希望からだ。 …… 今の政権の〈列強国〉入り志望を大ざっぱに述べれば…………
1 国防軍保持義務のために、憲法9条を変える。
2 特定秘密保護法をつくり、他国の軍隊と協力して海外でも戦争ができるようにする。
3 ODA(途上国援助)の軍事使用を緩和する。
4 集団的自衛権を行使するために、戦争反対の声を抑えるようにし、憲法に基本的人権の抑制を入れ、徴兵制の導入につながるようにする。
5 原発と核燃料処理サイクルによるプルトニウム保有で、未来の核武装にそなえる。
経済から戦争が望まれるようになるのは、アメリカの例を見ればすぐわかる。軍事ビジネスの方向に進むために、安倍首相は異様なほど、テレビの画面に笑顔をさらす。 …………… 中略
男の子、若者を家庭に持つ人々は、彼らを戦場に送るのを避けなければならない。戦場に送られるのは、幼い私が見たように、彼らなのである。
絶海の岩山や辺鄙な無人島をめぐって近隣国とつばぜり合いをして、同じ狭い岩場に立ってわざと肩をぶつけ合っていますが、船の事故一つを見てもそれぞれの国が置かれている社会の状況やレベルはちがいます。あの戦争で学んだ叡智がこんなとき、どう生きて働くのか。愚かさを繰り返すのか。
おじいさんは見守るしかありません。