古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『響子悪趣』を読みました。

2014年05月27日 05時55分21秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 東条町の図書館には二週間に一度本を借りに行きます。ここで借りなくても三木の図書館に行けばいくらでも本はあります。でも小じんまりして、ほとんど来館者のいない、清潔で、静かな、この図書館が、なんとなく好きなのです。自分の本棚みたいな感じがします。
 この図書館の入口には、借り手がなくなって廃棄する本を「自由に持ち帰ってください」と置いてあります。その中から、読むかもしれない本をときどき持ち帰って本棚に並べています。そんな本の中に、作家:三枝和子の小説『響子悪趣』(ひびきこあくしゅ)という本がありました。
 題名を見てもさっぱりわからないこの本を、なぜか3日前から読みはじめ、きのうは夜中に起きて朝方まで読んでいました。ミステリーや軽い小説とちがい、ねっとり絡みつくようでした。でも読むのをやめられなくて最後まで読みました。
 題名を見るだけで「凶々しい」感じがします。ヒロインの美しい女が、「ヒビキコ」という名前なのも「凶々しい」。でも確かな存在感を持って立ち上がってくる小説の人たちがぼくを離しませんでした。
 スローライフ。文字通りの晴耕雨読。わるくない。
コメント
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