Gの2つ目ということで、今回は劇場版の「機動戦士ガンダムF-91」をご紹介します。TV版では「V」が一番好きなんですが、劇場版ではこの「F-91」が気に入ってますね。何だか「アムロとかシャアはいつになったら出てくるんだ!?」という声が聞こえたり聞こえなかったり・・・。いえね、同じ宇宙世紀でもどうも一年戦争はメジャーになりすぎた感がありますし、視聴率低迷で打ち切られたものですし。Ζは映画化されましたが今ひとつお話が暗いというか作画が暗いというか(Ζファンの皆様ごめんなさい)。ΖΖは前半のあのノリが辛い。いくら「Ζ」の対極を目指したといってもねぇ・・・。「逆襲のシャア」はアムロの顔と髪型が変。ってことで勘弁してください。
あらすじ
宇宙世紀123年。新興コロニー群フロンティア・サイドのコロニーのひとつ、 フロンティアⅣに、突如として謎のMS部隊が侵入する。クロスボーン・バンガー ドを標榜する彼らと連邦軍駐留部隊の交戦によって、コロニー内は大混乱に陥る 。フロンティアⅣのハイスクールに通うシーブック・アノーは、妹のリィズや同 級生たちとともに、戦火を免れるためコロニーを脱出した。そのさなか、同級生 のひとりセシリー・フェアチャイルドが行方不明になってしまう。彼女を探す暇 も与えられず、スペース・ボートでフロンティアⅣから脱出するシーブックたち 。その頃セシリーは、祖父マイッツァー・ロナと、鉄仮面と名を変えた父カロッ ゾ・ロナとの再会を果たしていた。彼女は、自らがクロスボーン・バンガードを 率いるロナ家の一員であるという事実と直面し、苦悩する。(サンライズHPより引用)
参照:バンダイチャンネル→http://www.b-ch.com/
とまぁ「V」が宇宙世紀153年だったのに対し、この「F-91」はその30年前、宇宙世紀123年のお話です。91年に公開されたから「F-91」ということらしいです。別に91番目に作られたガンダムじゃないですので。主人公シーブック・アノーは17歳。ニュータイプのガンダムパイロットとしては年長者に入ります
ちなみに他の主人公の初陣はアムロ・レイが15歳、カミーユ・ビダンが17歳、ジュドー・アーシタが14歳、ウッソ・エヴィンが13歳となっています。この時代に義務教育はないのか?(アムロとウッソ以外には学校に通っていた描写がありますが。尤も、ウッソは不法居住者なので教育を受ける義務はありませんが。アムロは・・・引きこもりだったからな~・・・)
話がそれましたが、問題は彼にあるのではなく、ヒロインセシリー・フェアチャイルドにあるのです。「おいおい、彼女にはもう一つ名前があるだろう」というツッコミは想定ないとして、彼女にはベラ・ロナという本名があるのです。このロナ家が今回の火種、クロスボーン・バンガードを組織してるわけです。セシリーの実家は貴族だったのです。MSがビームをぶっ放していた時代に貴族ですよ。この辺、平成三部作の「ガンダムW」に通じるところがあるような。貴族でも「民衆の上に立つ貴族は彼らを守って血を流さねばならない」という主義があるため、民間人には決して手出しはしません。なりふり構わず戦場を広げて、犠牲者を増やしている地球連邦なんかより断然マシです。この辺の状況は本編の最初の方にしっかりと描かれています。
まぁでも、やってることは戦争なんですけどね。
そんなクロスボーン・バンガード、制服は銀河英雄伝説ばりに豪華です。また、MSもメガネ、いやゴーグルが特徴的で今までの作品に登場したのとは一味違います。あ、バスク・オムと被ってる!! 武器もショットランサーという騎乗槍を装備しています。ビームライフル装備のもいますが。主なパイロットは桜木花道とゴリこと赤木。ショットランサーは後の「V」に登場するジャベリンというMSに活かされています。他にも、シールドがビーム、所謂ビームシールドを装備しています。これにより、量産機のビームライフル程度は弾き返します。ビーム発生基部にも当たることはありません。この兵器は「V」でも受け継がれており、防御だけでなく攻撃にも使われています。
異色だらけの中で更に異彩を放っているのが鉄仮面ことカロッゾ・ロナ。セシリーの親父です。なんか某光の巨人のような、キンニク星の王子のような仮面を装着しておられます。赤好きのおっさん以来の仮面悪役なんですが、フルフェイスはねぇだろ・・・。でもこの仮面、飾りではないんです。何と、この仮面を通してハンズフリーでMS操縦が出来るのです。しかもこの鉄仮面、ノーマルスーツなしで宇宙に出れます。これも「逆シャア」のクェス以来の快挙です。強化人間ってすごいな~
しかもこの鉄仮面が駆るラフレシアというMA(モビルアーマー)がまた凶悪。無数のテンタクラーロッド(触手の先にチェーンソーが付いている)や拡散ビーム砲を装備しています。おまけにIフィールド搭載のためビームが効きません。これが射出する「バグ」という兵器は熱や声に反応して人だけを殺すことのできるものです。マジで凶悪すぎる
対するF-91は何と言ってもヴェスバーです。ヴェスバーとは「Variable Speed Beam Rifle」つまり可変速ビームライフルのことです。ビームの放射速度を変えることで、貫通力を高くしたり、収束率を落として広範囲に攻撃するということができます。例えるなら、スナイパーライフルからショットガンまで一つで済むお得な武器といえます。これは後のV2アサルトガンダムにも受け継がれています。また、これは従来の手で持ったり、肩に担いだりではなく、「両脇に抱える」という発射スタイルを取ります(バスターガンダム参照)。
ビームシールドも標準装備。デザインもF1の要素を取り入れており、曲線的なフォルムが非常に美しい思います。
ですが、このF-91で忘れちゃならないのがフェイスオープン
何とガンダムの顔の部分にマスクがあるんです。限界値を超えるとそれが割れて、さらにパワーアップ。肩アーマーから放熱フィンが出て、全身を金色の何かが覆います。装甲剥離らしいのですが、あまりにも速いため「質量を持った残像」になるのです。MSに乗ってわずか数日なのにここまで操れたシーブックは、やはり最強クラスのニュータイプかと思います。
お話としては、元々TVサイズに作っただけあって、展開が早いです。反面、詰め込みすぎた感もありますが。ストーリーも然ることながら、音楽も中々に◎です。門倉聡さんが全面的に手がけてるんですが、オーケストラを使いつつも何だか現代的、そんな感じがします。「逆シャア」の三枝成章さん、「V」の千住明さんなんかとも一線を画していますね。
また、主題歌である「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」を先ごろ復活した森口博子さんが歌っておられます。ラベルの「ボレロ」のように1~3番まで同じメロディーなんですが、楽器を増やすことによってメリハリをつけています。最初は静かに、優しく、後半は賑やかにといったような感じで。この森口博子さん、デビュー曲が「Ζ」の主題歌であることは有名な話。この曲では紅白にも出ました
またまたさわりの部分だけご紹介しましたが、このF-91は非常に出来の良い作品ですので是非一度ご覧になってください。この作品、実はまだ続くのですが、それはまた別の機会にということで。
あらすじ
宇宙世紀123年。新興コロニー群フロンティア・サイドのコロニーのひとつ、 フロンティアⅣに、突如として謎のMS部隊が侵入する。クロスボーン・バンガー ドを標榜する彼らと連邦軍駐留部隊の交戦によって、コロニー内は大混乱に陥る 。フロンティアⅣのハイスクールに通うシーブック・アノーは、妹のリィズや同 級生たちとともに、戦火を免れるためコロニーを脱出した。そのさなか、同級生 のひとりセシリー・フェアチャイルドが行方不明になってしまう。彼女を探す暇 も与えられず、スペース・ボートでフロンティアⅣから脱出するシーブックたち 。その頃セシリーは、祖父マイッツァー・ロナと、鉄仮面と名を変えた父カロッ ゾ・ロナとの再会を果たしていた。彼女は、自らがクロスボーン・バンガードを 率いるロナ家の一員であるという事実と直面し、苦悩する。(サンライズHPより引用)
参照:バンダイチャンネル→http://www.b-ch.com/
とまぁ「V」が宇宙世紀153年だったのに対し、この「F-91」はその30年前、宇宙世紀123年のお話です。91年に公開されたから「F-91」ということらしいです。別に91番目に作られたガンダムじゃないですので。主人公シーブック・アノーは17歳。ニュータイプのガンダムパイロットとしては年長者に入ります

話がそれましたが、問題は彼にあるのではなく、ヒロインセシリー・フェアチャイルドにあるのです。「おいおい、彼女にはもう一つ名前があるだろう」というツッコミは想定ないとして、彼女にはベラ・ロナという本名があるのです。このロナ家が今回の火種、クロスボーン・バンガードを組織してるわけです。セシリーの実家は貴族だったのです。MSがビームをぶっ放していた時代に貴族ですよ。この辺、平成三部作の「ガンダムW」に通じるところがあるような。貴族でも「民衆の上に立つ貴族は彼らを守って血を流さねばならない」という主義があるため、民間人には決して手出しはしません。なりふり構わず戦場を広げて、犠牲者を増やしている地球連邦なんかより断然マシです。この辺の状況は本編の最初の方にしっかりと描かれています。
まぁでも、やってることは戦争なんですけどね。
そんなクロスボーン・バンガード、制服は銀河英雄伝説ばりに豪華です。また、MSもメガネ、いやゴーグルが特徴的で今までの作品に登場したのとは一味違います。あ、バスク・オムと被ってる!! 武器もショットランサーという騎乗槍を装備しています。ビームライフル装備のもいますが。主なパイロットは桜木花道とゴリこと赤木。ショットランサーは後の「V」に登場するジャベリンというMSに活かされています。他にも、シールドがビーム、所謂ビームシールドを装備しています。これにより、量産機のビームライフル程度は弾き返します。ビーム発生基部にも当たることはありません。この兵器は「V」でも受け継がれており、防御だけでなく攻撃にも使われています。
異色だらけの中で更に異彩を放っているのが鉄仮面ことカロッゾ・ロナ。セシリーの親父です。なんか某光の巨人のような、キンニク星の王子のような仮面を装着しておられます。赤好きのおっさん以来の仮面悪役なんですが、フルフェイスはねぇだろ・・・。でもこの仮面、飾りではないんです。何と、この仮面を通してハンズフリーでMS操縦が出来るのです。しかもこの鉄仮面、ノーマルスーツなしで宇宙に出れます。これも「逆シャア」のクェス以来の快挙です。強化人間ってすごいな~

しかもこの鉄仮面が駆るラフレシアというMA(モビルアーマー)がまた凶悪。無数のテンタクラーロッド(触手の先にチェーンソーが付いている)や拡散ビーム砲を装備しています。おまけにIフィールド搭載のためビームが効きません。これが射出する「バグ」という兵器は熱や声に反応して人だけを殺すことのできるものです。マジで凶悪すぎる

対するF-91は何と言ってもヴェスバーです。ヴェスバーとは「Variable Speed Beam Rifle」つまり可変速ビームライフルのことです。ビームの放射速度を変えることで、貫通力を高くしたり、収束率を落として広範囲に攻撃するということができます。例えるなら、スナイパーライフルからショットガンまで一つで済むお得な武器といえます。これは後のV2アサルトガンダムにも受け継がれています。また、これは従来の手で持ったり、肩に担いだりではなく、「両脇に抱える」という発射スタイルを取ります(バスターガンダム参照)。


ですが、このF-91で忘れちゃならないのがフェイスオープン

お話としては、元々TVサイズに作っただけあって、展開が早いです。反面、詰め込みすぎた感もありますが。ストーリーも然ることながら、音楽も中々に◎です。門倉聡さんが全面的に手がけてるんですが、オーケストラを使いつつも何だか現代的、そんな感じがします。「逆シャア」の三枝成章さん、「V」の千住明さんなんかとも一線を画していますね。
また、主題歌である「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」を先ごろ復活した森口博子さんが歌っておられます。ラベルの「ボレロ」のように1~3番まで同じメロディーなんですが、楽器を増やすことによってメリハリをつけています。最初は静かに、優しく、後半は賑やかにといったような感じで。この森口博子さん、デビュー曲が「Ζ」の主題歌であることは有名な話。この曲では紅白にも出ました

またまたさわりの部分だけご紹介しましたが、このF-91は非常に出来の良い作品ですので是非一度ご覧になってください。この作品、実はまだ続くのですが、それはまた別の機会にということで。