離れる前にそもそも

カロリー？　不景気？　日本の“ドーナツ離れ”の原因は？


　「若者の○○離れ」と言う言葉が一時流行しましたが、今回のこの記事もそうですね。「日本のドーナツ離れ」とのこと。まず言いたいのは、「離れる前にそもそも近づいていない」ってところでしょうか。そう言っちゃ元も子もないですけど。


　考えられる理由はいくつかありますね。記事にあるようにカロリーを気にしたり、不景気でそこまで手が回らなかったりと言うこともあるとは思いますが、そもそも「値段が高いと感じる」ってところが大きいんじゃないかと思います。ミスドなんかでちょいちょい100円セールをやっていますが、その時はよくお客さんが買っていると思います。通常価格の120円とか150円とかと比べるとやっぱり割高感がありますね。ドーナツ＝100円っていうのが消費者の間での適正価格なのかもしれません。


　同じような理由で迷走しているマクドナルド。新商品や「おてごろマック」と称して200円のちょっと具が多いハンバーガーを販売していますが、私が高校生の時の65円がやっぱりイメージ強すぎます(チーズバーガーは80円だったと思う)。もう15年以上経ちますがそれが尾を引いていますね。当時ならば、おてごろマック１つの値段でハンバーガー２つとチーズバーガー１つで同じぐらいですからね。


　また、コンビニドーナツについてもやっぱりミスドの二番煎じ感は拭えませんので価格でしか勝負できないでしょうね。ただ、コンビニではドーナツよりも魅力的なスイーツがたくさんあるので、敢えてドーナツを買わなくても良いと言う考えが強くなるんだと思います。



　ドーナツ自体はそれほど難しい料理でもありませんので、家庭でも再現しようと思えば出来ます。しかし、それほど日本人になじみのないお菓子ですので作る方も多くはないかもしれません。コンビニは独自色の強いスイーツ開発、ドーナツはミスドに任せるって言うような棲み分けをするのが大切なんじゃないかと思いますね。