リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ共演の映画、『プリティ・ブライド』を観ました☆
NHKの衛星映画劇場で放送されたもの。
監督はゲーリー・マーシャル。あの大ヒット映画『プリティ・ウーマン』のスタッフ、キャストが再び集結。タイトルもそれっぽかったので、期待して観たのですが…
う~ん、いま一歩乗り切れなかった(-_-;)
まず、これは『プリティ・ウーマン』の続編ではありません。原題は『RUNAWAY BRIDE』。ジュリア・ロバーツ演じる女性が、結婚式から逃げ出す映画です。
う~ん、どうして逃げ出すかなぁ? 結婚式っていったら幸せの絶頂のような気がするのに…どうしても花嫁に逃げられる男の方に同情してしまう。
だって3人(いや4人かな?)が3人とも式の最中、さあこれから誓いの儀式ってところでジュリア・ロバーツ演じる花嫁に逃げられてしまうんですよ。親戚や友達の前で。しかもみんな同じ町に住んでいるから、その後も顔をあわせなくっちゃならない。
ジュリア・ロバーツ演じる女性は結婚が怖いのか?
多分、そうなんだろうけど、ちょっと伝わりにくかった。
自分は自分を愛してくれる男の理想の女性を演じていただけ。彼の愛しているのは本当の私じゃない…
でもそんな自分の気持ちに気付くのはもっと後。最初はどうして逃げ出してしまうのか、彼女自身にさえわからない。
相手のことを気にするあまり、卵料理の好みまで婚約者に合わせてコロコロ変えるジュリア・ロバーツ。
自分がどんな卵料理が好きなのかもわからなくなって、全部並べて食べ比べてみたりするシーンは面白かった♪
リチャード・ギアの役どころは、新聞社のコラム担当記者。次々と結婚式をドタキャンして、男を食い物にしている”マン・イーター”女の話を酒場で聞き、軽い気持ちで記事にしたら、捏造記事を書いたということで新聞社をクビになってしまい、汚名を返上するために、その逃げる花嫁当人を取材にやってくる。
最初は彼女(ジュリア・ロバーツ)になんなくあしらわれるも、取材に関しては彼の方が上手。あの手この手で彼女の周りに出没し、人々の本音を掘り出していく。
そんな彼にしつこく付きまとわれているうちに、彼女がしだいに周りのことや、自分のことに気が付いていくといったストーリー展開。
彼女の親友のセリフは面白かった。
「あなたは『私はなぜか魅力的で神秘的な女。男の人に守ってもらいたいの』って無意識にアピールしている」
「かなわないわ、妻には謎なんてないんだもの」
この親友の旦那さんも以前はその神秘的な彼女とデートしたことのある間柄。もっともジュリア・ロバーツ演じる女性にいまさらそんな気は毛頭ない。だから仲良くもできるのに、旦那と親友の仲の良い姿を見せられる妻は複雑な気持ち。
しだいに自分のどっちつかずの行動が、周りを傷つけていたことに気が付く”逃げる花嫁”
そして、そんな彼女を取材するうち、惹かれていく軽薄な新聞記者。
しかし、わかっていたはずなのに、四度目の結婚式でもまた…
遊び心がたくさん散りばめてあるのは楽しいけれど、コメディーってわけでもないし、内面描写がもっと欲しかった。自分の本当の気持ちに気が付くところもちょっとボヤケ気味かな? 最後の結婚式のシーンは素敵だったけど♪
でもやっぱり、振られた男の人がかわいそう、と思ってしまいました。(ま、エンディングではみんな幸せそうだけどさ…☆)