2007年公開の映画、『キサラギ』のDVDを見ました。
監督は佐藤祐一。原作、脚本は「ALWAYS三丁目の夕日」の脚本も手がけた古沢良太。
主演は5人の男たち。
小栗旬、香川照之、塚地武雅(ドランクドラゴン)、ユースケ・サンタマリア、小出恵介。
この男たちが熱いです!
日本アカデミー賞などで話題になっていたので、期待して見始めたのですが、けっこう最初はグダグダ……あれ? こんなものなの!? と思って見ていると、どんどん状況が変わってきて、いつの間にかすっかり夢中☆
最初のグダグダ感もきっと計算なんでしょうね♪
如月(キサラギ)ミキというグラビアアイドルを応援するネットの掲示板。
しかしそのアイドルは謎の焼身自殺を遂げてしまい、その一周忌をしのぶ会が常連の一人の呼びかけで企画されます。
参加したのは5人。
「家元」。「安男」。「スネーク」。「オダユージ」。「イチゴ娘」。
お互いハンドルネームしか知らずに、初めて顔を合わせる5人。
最初はギクシャクした雰囲気ながらも、しだいに生写真とか、お宝グッズを見せあい、盛り上がるアイドルオタク連中。
ユースケサンタマリアが「オダユージ」というハンドルネームなのが笑えます♪(「踊る大捜査線」面白かった☆)
ほとんど一つの部屋から移動しない密室ドラマ。
それだから、セリフの一つ一つがとっても考えられていて、様々に張り巡らされ伏線が、ラストでピッタリはまるその見事さと、バカバカしくも愛さずにはいられない面白さ♪
小栗旬くん演じる普段はさえない公務員(でもちょっとワケあり)が、アイドルオタクとして光輝く瞬間がたまりません! お、お腹イタイ……(笑)
「遅れてきた清純派」、如月ミキの残した最後のメッセージ。
彼女を殺した犯人はこの中にいる!?
セリフ一つで状況がどんどん変わっていく、ジェットコースター+オバケ屋敷みたいな推理劇!!
犯人探しから、意外な5人の過去や正体がどんどん明かになっていくんです。
それもちょっと怖かったり、驚いたり、それはないだろう~という展開で。
ドランクドラゴンの塚地武雅もいいところもっていきます♪
でも、一番驚くのは香川照之さんだなぁ~☆
歌も演技も三流、いや四流のアイドル如月ミキ。彼女に一体何が起こったのか?
いい意味で期待を裏切ってくれる映画でした。
しかもここまで引っ張ってきといて、ラスト、如月ミキのライブの様子が流れると………もう笑うしかありません☆