上善如水

ホークの観察日記

『キサラギ』

2008-02-25 23:06:54 | 映画

2007年公開の映画、『キサラギ』のDVDを見ました。

監督は佐藤祐一。原作、脚本は「ALWAYS三丁目の夕日」の脚本も手がけた古沢良太。

主演は5人の男たち。

小栗旬、香川照之、塚地武雅(ドランクドラゴン)、ユースケ・サンタマリア、小出恵介。

この男たちが熱いです!

日本アカデミー賞などで話題になっていたので、期待して見始めたのですが、けっこう最初はグダグダ……あれ? こんなものなの!? と思って見ていると、どんどん状況が変わってきて、いつの間にかすっかり夢中☆

最初のグダグダ感もきっと計算なんでしょうね♪

如月(キサラギ)ミキというグラビアアイドルを応援するネットの掲示板。

しかしそのアイドルは謎の焼身自殺を遂げてしまい、その一周忌をしのぶ会が常連の一人の呼びかけで企画されます。

参加したのは5人。

「家元」。「安男」。「スネーク」。「オダユージ」。「イチゴ娘」。

お互いハンドルネームしか知らずに、初めて顔を合わせる5人。

最初はギクシャクした雰囲気ながらも、しだいに生写真とか、お宝グッズを見せあい、盛り上がるアイドルオタク連中。

ユースケサンタマリアが「オダユージ」というハンドルネームなのが笑えます♪(「踊る大捜査線」面白かった☆)

ほとんど一つの部屋から移動しない密室ドラマ。

それだから、セリフの一つ一つがとっても考えられていて、様々に張り巡らされ伏線が、ラストでピッタリはまるその見事さと、バカバカしくも愛さずにはいられない面白さ♪

小栗旬くん演じる普段はさえない公務員(でもちょっとワケあり)が、アイドルオタクとして光輝く瞬間がたまりません! お、お腹イタイ……(笑)

「遅れてきた清純派」、如月ミキの残した最後のメッセージ。

彼女を殺した犯人はこの中にいる!?

セリフ一つで状況がどんどん変わっていく、ジェットコースター+オバケ屋敷みたいな推理劇!!

犯人探しから、意外な5人の過去や正体がどんどん明かになっていくんです。

それもちょっと怖かったり、驚いたり、それはないだろう~という展開で。

ドランクドラゴンの塚地武雅もいいところもっていきます♪

でも、一番驚くのは香川照之さんだなぁ~☆

歌も演技も三流、いや四流のアイドル如月ミキ。彼女に一体何が起こったのか?

いい意味で期待を裏切ってくれる映画でした。

しかもここまで引っ張ってきといて、ラスト、如月ミキのライブの様子が流れると………もう笑うしかありません☆