テレビで放映された『レッドクリフPartⅠ』を観ました。
監督はジョン・ウー。『男たちの挽歌』やトム・クルーズが主演の映画『M:I‐2』などの作品で有名な中国出身の監督さんです。
この映画の続編にあたる『レッドクリフPartⅡ―未来への最終決戦―』が現在公開中。
「レッドクリフ」とは「赤壁」のこと。
『三国志』の中でも最も有名な「赤壁の戦い」を題材にしています。
迫り来る80万の曹操軍に、劉備率いる蜀の軍師”諸葛孔明”と、孫権治める呉の将軍”周瑜”がたった5万の軍勢で立ち向かう!
『三国志』は好きなので、やっぱり観てしまいました。
有名な劉備の妻子を救出しようと蜀の将軍趙雲が孤軍奮闘するシーンにはやっぱりジーンときました♪
張飛も関羽もよく雰囲気が出ていて、一人で何十人という敵に立ち向かっていきます。
まさに豪傑!!
劉備はちょっとオジサンすぎるかな?(イメージで勝手に美化しています♪)
トニー・レオン演じる周瑜はちょっと優男っぽいですが、戦いばかりの映画の中ではそこがまたいいのかも。
天下一の美女と名高い周瑜の妻、小喬(リン・チーリン)と周瑜のラブシーンのサービスもあったりして(笑)
金城武演じる諸葛孔明もすごく良かったのですが、負けてばかりの劉備軍にいるためか、たたくと服からすごいホコリが出るのが笑えました。
孫権の妹、男勝りで戦場にも出陣し、女を道具とする政略結婚に反対する孫尚香が観ていて一番好きかな♪
PartⅠはまだ「赤壁の戦い」の前哨戦。
劉備と孫権の同盟、孔明と周瑜の出会いや、曹操軍との戦いで二人が仕組む”八卦の陣”での戦いが見せ場です。
民を救うために死んでいく蜀の兵士たち…
息子を守るために自らの命をささげる母…
血が飛び散り、泥にまみれ、戦いの悲惨さ、残酷さにちょっと目をおおいたくなるシーンもあります。
権力と領土のために争いを繰り返し、汲々としている男たちなんてバカには違いないし、犠牲になる民や兵士には迷惑な話なのですが、これだけ大規模だとやっぱり見ごたえがあります。
戦闘シーンでの特殊効果も芸が細かい。
この映画を作るために、ジョン・ウー監督は私財もつぎ込んだとか。
中国の俳優さんには詳しくないのですが、個性的な顔立ちの人が多くて、そんなところも見ていて面白かったです。