ジョディー・フォスター主演の映画『幸せの1ページ』を借りて来ました。
監督はジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン。
原作はオーストラリアの人気作家ウェンディ・オアーの『秘密の島のニム』
知名度抜群のジョディー・フォスターのコミカルな演技は見ていて楽しかったのですが、どちらかというと主役は彼女じゃなくて、南の島で父親と二人で暮らしている11才のニムという女の子の方。
ハリウッド版『幸せのレシピ』で完璧主義の女性シェフに引き取られる姪っ子を演じていた、アビゲイル・ブレスリンが元気に演じています。
『幸せの1ページ』っていう日本版の題名はこの『幸せのレシピ』にあやかったのかな?
小説家が登場しますが、題名はあまり映画の内容には関係ないような気がしました。
やっぱり配給元が角川映画だからなぁ(苦笑)
原題は『NIM’S ISLAND』
ジョディ・フォスターが演じるのは、都会に住む人気冒険小説家。
ところが彼女は極端な潔癖症で、極度の対人恐怖症。
自分の家の玄関から郵便受けに行くことさえできないのに、ひょんなことから南の島に暮らすニムのピンチを知り、地球を半周もして飛行機や船やヘリを乗り継ぎ、太平洋に浮かぶニムの住む島まで、本物の冒険に乗り出して行く…
すごく素材はいいのに、おしい!
美しい南の島に、科学者の父親と二人で暮らしているニムの家、ニムの友達の動物といった、とっても素敵な要素が散りばめられ、海で遭難してしまう父親、艱難辛苦を舐めながら南の島を目指す作家、そして秘密の島にやって来た”海賊”と一人戦うニムという、事件もあちこちで起きているのに、いまいち盛り上がりに欠ける…
最後の最後にならないと、ニムと父親と小説家が三人そろわないので、感情移入が難しいんですよね~
ニムがケガをしたことが、ジョディ・フォスターが家を出る決心をする重要な動機だったのに、途中から忘れさられてしまうし、ニムが友達だといって大切にしていたトカゲを、ニム自身が”海賊”と戦うためにパチンコで飛ばすなど(コミカルで好きだけど☆)、突っ込みどころもたくさん。
ジョディ・フォスターの書いている人気小説の主人公が、作者の内面の声として、実際に登場する演出は面白かったです。
尻込みしている作者を励ます本の中のヒーロー!
動物たちも面白かった☆
毒のないコミカルな映画としては楽しめました。