コンセンサスゲームというチーム内でいかに合意を形成するかというゲームをやってきました。
研修の一部だったのですが、年齢も性別も違う5人がチームを組み、「砂漠脱出ゲーム」というゲームに挑戦します。
舞台はアメリカ南西部の砂漠。
時期は7月の中旬。気温は40℃を超え、一番近くの町は南南西に110km離れています。
状況は乗っていた小型飛行機が砂漠に墜落。無線で救援を求める間もなく操縦士は死亡し、私たち5人の乗客だけが奇跡的に無事に生き残ります。
飛行機は燃えてしまいますがその前に何とか以下のアイテムを運び出すことができました。
・懐中電灯(乾電池が4つ入ってる)
・ガラス瓶に入っている食塩(1000錠)
・この地域の航空写真の地図
・1人につき1リットルの水
・大きいビニールの雨具
・「食用に適する砂漠の動物」という本
・磁石の羅針盤
・1人1着の軽装コート
・弾薬の装填されている45口径のピストル
・化粧用の鏡
・赤と白のパラシュート
・約2リットルのウォッカ
各自の服装は半袖シャツ、ズボン、靴下、スニーカーといった軽装で、所持金はみんな合わせて8ドルくらいの小銭に100ドル紙幣。各自サングラスとハンカチを1枚持っています。
あとはタバコ一箱とボールペン一本です。
現在時刻は午前10時。
助かるためにはどのアイテムをどのように使うのか。
まずは飛行機から持ち出したアイテムを個人で重要度に応じて順位付けし発表。
みんなの順位が判明したら、5人で話し合いチームとしての順位を決めて行きます。
ここで重要なのが合意に至るプロセスです。
したがって多数決や平均を求めるような決め方は奨励されません。
まずは私の順位。
1 1人につき1リットルの水
2 ガラス瓶に入っている食塩(1000錠)
3 1人1着の軽装コート
4 懐中電灯(乾電池が4つ入ってる)
5 磁石の羅針盤
6 この地域の航空写真の地図
7 大きいビニールの雨具
8 赤と白のパラシュート
9 約2リットルのウォッカ
10 弾薬の装填されている45口径のピストル
11 「食用に適する砂漠の動物」という本
12 化粧用の鏡
優先順位はまずは食料。ウォッカは喉が乾くので低くしました。
次に防寒、陽射し対策としてのコート。雨具やパラシュートも身にまとって使えるのではと考えましたが、荷物になるので順位は低いです。
次が行動の指針となる羅針盤と地図。懐中電灯は夜に備えて。
そう、私は砂漠を脱出して町を目指すことを前提として優先順位を決めました。
従ってピストルや本、鏡は重要度が低いです(本は燃やせば燃料に使えるかな?)
タイトルの「砂漠脱出ゲーム」という言葉に引っかかり、脱出前提で考えた人は多かったですね。
実は砂漠を脱出しようとしないで、その場で助けを待つのが正解なんだそうです。
そう、このゲームには模範解答があり、その模範解答と自分の答え、チームの答えの差が小さいチームが優勝となります。
ちなみに模範解答でもっとも優先順位が高かったのが「化粧用の鏡」
私は鏡の優先度を最も低くしてしまったので、とても生き残れそうにありません(苦笑)
チーム内5人中4人が脱出前提で考えたのに対し、1人だけその場に残ることを考えた人がいました。
その人の優先順位一位はやっぱり「化粧用の鏡」
太陽の光を反射させて救助隊に気づいてもらうために使うのだとか。
その発想はなかったなぁ〜
模範解答がわからないうちは内心(化粧用の鏡が水より重要なわけないじゃん)と思ってしまっていたのですが、こういうのが思い込みっていうんでしょうね。
だいたいそう思っていたのなら口に出して意見を言うべきなのに、こういう場で自分の意見を言わないという私の欠点が今回の研修でも明らかになりました(笑)
それとも自分の意見を抑えて他人の意見に耳を傾けることが出来るってことなのかな?
このゲームについての詳細は「砂漠脱出ゲーム」で検索すると出てくるので詳しく書きませんが、みんなで話し合って一つのことを決めていくことの困難さがわかったのと、個人個人の性格みたいなものが選び方に出ていてとっても面白かったです。
ピストルの使い方も人によって全然違っていて面白かった。
もし現実社会で飛行機の墜落事故に巻き込まれたら、私の場合自分を信用しないで他の人の意見に従った方が良さそうです(笑)
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