妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

6年前は屋外の仕事が好きだった

2011-11-25 01:05:30 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で 老健に入所しています

6年前の 特養のデイを利用していた時の日記です(要介護2)

17年8月15日(月)デイ休み

朝のうちに 墓参りを済ませて 庭の草むしりも二人でしました

庭の片隅に ミョウガが まとまって出ているのを見つけて

「こんなにとれた」 と喜んで見せました

一日中 長袖の上着を脱がないで 汗もかかないようです

熱さを感じないようです

 

施設からの便り

昼食の汁作りを お願いしたり 外の草むしりや 掃除など

忙しく体を動かして下さってます

 

長い時間やると 疲れてしまって 不機嫌になるので

短い時間に まめに お願いするようにしています

 

振り返って

8月15日は盆の墓参り、家から車で5~6分の 日蓮宗のお寺です

平成14年に建てました

 

平成13年7月23日? に長男が35歳で死亡したのです

推定です(7月20日から26日の間と死亡検案書にはなってます)

7月30日に 横浜のS警察署から連絡を受けました

 

この時のショックがあまりにも大きすぎたので

この日 この時 から 突然カバンいじりが始まり 以来

平成18年の春 グループホームに入所するまで毎日続きました

 

入所して間もなく バッグ は取り上げられました

施設の方針と言うことですが 私は納得しなかったです

 

グループホーム入所3年余りで 要介護2 から要介護4に 進んだ

平成21年2月に老健に移転しました

老健入所2年余りで 要介護4から 5に進行し現在に至ってます


記憶障害が一段と進んできました

2011-11-24 00:22:30 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で 老健に入所しています

特養のデイ利用時(要介護2)の記録です

平成17年8月14日(日)

家から

少し前(数ヶ月)までは 実家のこと とか以前 働いていた会社の

友達のことなど 思い出して話してくれましたが 今は何も話しません

 

考えること・思い出すこと・ の能力が落ちてきたようです

記憶障害が進みました

頭に浮かんでくる脳の働きが 急に弱ってきたようです

 

消えてしまった箸が 財布に入ってました

猫の餌が食材と一緒にありました

私の靴下が 次々と 無くなってしまいます

自分では 整理整頓のつもりが 別のところに移動してしまうので

大変な支障が生じてます

 

施設からの便り

本日は 入浴後より カバンを預かりました

バッグに集中する事が なくなると思ったのですが

トイレに行き トイレットペーパーを たくさんポケットに入れて

戻ってきてからは その紙を 広げたり 畳んだり しています

 

昼休みをするように声を掛けると 無視してたたみかた に熱中していました

 

反省

妻の一日の行動を ありのままに記述したいのですが

うまく表現出来ません

話す口数が減ってから 物をいじったり 移動することに

一段と 固執するようになりました

 

施設からの便り 実に リアル に表現されてます

その場の光景が 私は 経験してますので 一コマ 一コマ 目に浮かんできます


異常行動は認知症の所為だからといっても

2011-11-23 02:09:15 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で 老健に入所してます

要介護2で 特養のデイ利用時の記録です

6年前の8月12日(金)

認知症だから 異常な行動は やむを得ないとしても

「やめてくれ・・・」 と、頼んだことに 全て逆らい怒ってしまうのは

精神障害ではないかと 疑いたくなります

 

お互い 気持が通じなくなってきました

 

物を隠すパターンが 決まってきましたが

食べ物を 隠されるのは 困ったものです

 

タンスの点検をすると 菓子と海苔が 湿気った状態で出てきました

 

カバンいじりは 相変わらずですが 最近は 黒糸の巻き替えに固執してます

 

施設からの便り

こちらでも自宅同様に パターン化しているようです

例えば 入浴の際 下着姿でカゴを持って 浴槽の方まで

来るという事が殆ど毎日あります

 

こちらでも 黒糸にとらわれている事がありますが 気分転換に

別なこと 食器を片付けて頂いたり 洗濯物を畳んで頂いたりしています

 

反省

全ての異常行動は 認知症のせいだからと言っても

私たち介護者は 単純に認められない

どうしても止めてもらわなければならない行為など

私たち介護者は 経験はないし 対処の知識もありません

 

私の介護歴は 約8年になります

私が最も頼りになった助けて頂いた方は 連絡帳に登場する

施設の職員の方々と 同じ境遇の介護家族の仲間です


私の洗濯機どこに行った

2011-11-22 00:06:50 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で 老健に入所してます

特養のデイ 利用時の日記です(要介護2)

平成17年8月10日(水)

風呂のお湯を 出したままで部屋に入ったので適当なところで

とめましたが いつまでも出てこないので覗くと眠ってました

 

数日前 朝 風呂場で水の流れる音がするので 見ると お湯が

溢れ出ていました(多分前夜からだと思う)

 

本人は 家事をやらねばと 何でも手を出すが 全てが

失敗ばかりで やることが妨害になるだけです

 

施設からの便り

仕事が中途半端になってしまうのは 自分で何をしていたのか

忘れてしまうためですね

認知症の方は皆 同じ様です

 

自分が 今 何をしなければいけないのか

逆に 何をしてはダメなのか 全ての判断力に欠けてしまう病気です

 

不安の中で生きていらっしゃると思います

少しでも 自信を持って過ごしていただけるように 関わって行きたいと

思います

 

反省 平成23年11月22日

認知症の人 と言うより妻に限定して観察してます

体で覚えてる動作を 手順をコマ切れにして行動してます

 

正しいか 誤っているか 確認することはしない 出来ない

本人は 判らないから人に聞くという脳の働きが無い(記憶障害)

 

今まで 家電の使い方を訊いた事が無い

 

洗濯機を新型に換え とうとう使い方が解らないまま になりました

風呂も I H調理器も私たちには こんなに簡単で便利だと思ってますが

妻は 全く飲み込めなかった

これは大失敗だった

ガスコンロのままだったら まだまだ調理が出来たのに と悔やまれます

 

本人は 今まで使っていた洗濯機なら使えると意思表示をしました

引き取りに出して ない洗濯機を 私の洗濯機どこに行ったと

庭に出て探しまわりました


しゃもじがないとご飯が装えない

2011-11-21 00:09:46 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で全介助 老健に入所中です

特養のデイ利用時の記録です

平成17年8月8日(月)デイ休み

妻は 何かせずに居られないようで 今日は 炊事用具を場所換えされ、

しゃもじ が見つからなくて食事をする気がなくなりました

かなり探したが見つからなかった

 

仕事を頼むと 半端で止めてしまいます

何をするか気になって 一日中 目が離せなくて疲れました

 

施設からの便り

昨日は 一日中お疲れ様でした

午前中に 羽山の麓の清水を 汲みに出かけ

午後から入浴しました しかし、

なかなか服を脱ぐことができず 職員が何度か声を掛けると

怒り出すことがあり 以前より怒り出すことが増えたようです

 

振り返って 23年11月20日(日)

妻の周辺症状は 常に両手で何かをいじっている ことの1つに

家の中の物の配置換えがあります

一日に何回も毎日です

これは 日常生活に かなりの支障があります

 

靴下が 一つも見つからなかった時は ほんとうにこまったが

しゃもじ は 炊事用具では必需品だと この時わかりました

が、

6年後 今 要介護5で全介助 何にもできません

2年前から全介助です

6年前の この日記が無かったら 当時の異常行動は

私の記憶に無いと思う

この日記に目を通して思い出しました