新年あけましておめでとうございます。お一人おひとりにとって幸せな年でありますように。今年も,自然となかよく向き合って,たくさんの話題を発信していきますね。飽きずにお付き合いください。わたしもまた,たくさんの方のブログから刺激をいただきたいと願っています。
さて,本年最初の話題です。12月31日(水)。親類に野菜を送ろうと思って,畑で収穫。そのうちのハクサイでの話です。
わたしは野菜栽培ではまず農薬を散布しません。もちろんこれは健康上の対策です。農薬を散布しなかったら,必ずと言ってよい程害虫が現れます。今年は苗のときにとんでもない被害に遭いました。他の農家も人も「今年はひどい」と口を揃えていいます。わたしの場合,ミズナは全滅。キャベツ・ブロッコリーも散々。それで他の苗にはごく薄い農薬を散布せざるを得ませんでした。ネットで覆って栽培したものもあります。
結局,農薬濃度は薄いので害虫は程々に現れました。大きく育っても,害虫はいます。これは止むを得ない範囲です。少々の虫がいても,それは安全マークと理解しておけばよいでしょう。これと真逆の,市販されているきれいな野菜を見るとわたしの場合ちょっと疑問符が付きます。
この日,ハクサイの根元を切って,虫に食べられた外側の葉を落としていきました。アオムシの糞があります。葉には食痕がたくさん。そして数枚はがしたその葉に,なんとホソヒラタアブの蛹が!
近寄ると……。
さらに別の葉に幼虫が! ハクサイはアブラナ科植物。アブラナ科にはアブラムシが発生しやすいものです。ハクサイにアブラムシがいたという証拠です。それにしても,ハクサイの葉の奥に挟まるようにして幼虫と蛹がいたなんて。
指を触れると動きました。
「それなら」と思って,隣りのハクサイの葉の隙間を見てみると……。なんとクロヒラタアブの幼虫らしい個体が一つ。これにまた驚きました。
ヒラタアブはやはり特定の越冬態はなさそう。
それはともかく,先に収穫したハクサイの外葉は切り落として,荷に詰め込みました。安全野菜なら安心して送れます。これが年末の贈り物です。