やっぱりヒトが陽気さを感じる日は昆虫のこころもウキウキするようです。
ミュージアム前の山裾で,ツチイナゴを探しました。「もうそろそろ出て来るだろう」という予感がありました。要領は捕虫網の柄で落ち葉をカサカサ叩くという,いたって簡単な手です。すると一匹が飛び出しました。やっぱり! 気温が高いので,ある程度は活動準備ができているのです。
そんなわたしの姿を遠くから目撃して,親子四人が近づいてきました。そして,女の子がこう聞いたのです。「おじさん,何してるんですか」。即座にわたしはこう返しました。「虫を探しているんだよ」と。
すると,四人は口をそろえて「冬なのに虫がいるんですか」「どんな虫が見つかるんですか」と矢継ぎ早に質問。わたしは虫によって冬越しのすがたは異なっていること,暖かい日には成虫も現れること,その中にはチョウやバッタのなかまもいることなどを伝えました。
そのあと,「この網の中にそのバッタがいるんです」と話すと,「どんな? 見たい!」と返って来ました。中を見て,「ほんとう!」「なんというバッタなの?」などと質問攻め。「親で冬越しをするバッタがいるだなんて,知らなかったー!」。初めての出合いにびっくりの様子。
よい情報提供ができました。
せっかくなので貴重な記念写真を撮りました。
前方向からも。