自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キアゲハの卵と寄生バチ(6)

2021-11-02 | キアゲハ

10月16日(金)。キイロタマゴバチの雌雄の判別については,わたしにはさっぱりわかりません。そんななか,交尾かもしれない行動を目撃しました。ふしぎなことに,まだ翅が縮んでいて飛べない状態なのにその行動を繰り返したのです。

卵にいるのは殻から出てきて間もないキイロタマゴバチ。右の個体は体形が小型で,黒っぽく小さめの眼をしています。どちらがオスで,どちらがメスなのでしょうか。この姿は,続いて出てくるはずのきょうだいを気にしているところです。

 

すると突然,大きい方が小さな方を追いかけようとしました。

 

そうして交尾のような態勢に入ったのです。

 

これは交尾ではないでしょうか。すると,大きい方がオスということになりそうですが,果たして……。

 

きょうだいが新たに一匹出終わったあと,また同じ行動が始まりました。下写真は触覚で持ち上げているみたいです。

 

そうしてまた交尾(らしき)行動に。

 

翅がまだ拡がっていないときに,この行動をとるのにはびっくり。種族維持のために生まれて来たとはいえ,こんなにも繁殖行動が旺盛だなんて。きょうだいの関係でもこの行動が成り立つのですから,ヒトのふつうの感覚からは理解を超えています。それが生きものの世界の有りようなのでしょう。