どんな被写体であれ,撮れるチャンスがあって,どうしても撮りたいというときは,とにかくこだわって撮りたいと思います。このナツアカネもそうです。
うんと近づいて,できるだけ頭部を大きく撮りたいといつも思ってきました。なかなかそのチャンスがないままでした。ところが,思いもよらず,チャンスに恵まれました。ふしぎふしぎ。
このときは,陽が雲に隠れて,トンボの動きが鈍くなりました。ありがたい瞬間でした。見上げる構図です。雲がくっきり。
トリミングしてみました。個眼が薄っすら写っています。なんとか願いに叶う一枚が撮れました。
「これだけ近寄ってもトンボは逃げないのですか」。そう尋ねられることがよくあります。もちろん逃げられることの方が多いのですが,うまくいくこともときどきあります。ちっとも逃げる気配がないことが。そんなふしぎな撮影機会を重ねて来た結果,ある程度のノウハウが身に付いてきているように思うのです。
このときは指を近づけてもじっとしたまま。
レンズを近づけました。やっぱりじっとしています。
まだまだナツアカネに迫っていきます。