10月9日(月),午後0時30分。畑仕事をしていると,近くのカタバミ群落にたまたま置いていたポットの側面にヤマトシジミがとまりました。見ていると,どうやら産卵したいようで,むずむずしています。
直後,ポットのすぐ脇の葉に移動。そうして産卵!
これはその直後の写真です。卵が微かに見えています。
去った後,葉を確認すると,葉面に卵が一つ。
これは観察にもってこいです。さらに,産卵日時がわかっているので,経過が具体的に把握できます。孵化までどのくらいかかるか,です。
10月9日(月),午後0時30分。畑仕事をしていると,近くのカタバミ群落にたまたま置いていたポットの側面にヤマトシジミがとまりました。見ていると,どうやら産卵したいようで,むずむずしています。
直後,ポットのすぐ脇の葉に移動。そうして産卵!
これはその直後の写真です。卵が微かに見えています。
去った後,葉を確認すると,葉面に卵が一つ。
これは観察にもってこいです。さらに,産卵日時がわかっているので,経過が具体的に把握できます。孵化までどのくらいかかるか,です。
10月10日(火)。同じカタバミの群落で卵を探しました。できることなら孵化中のものを見つけたいと思ったのです。
それは見つからなかったものの,二つの意外な発見がありました。一つは葉以外の箇所に産付された例です。そこは茎でした。これまでに実の表面に産み付けられた例を観察したことはありますが,茎では見かけたことはありません。実際はそんな例が一定程度あるのでしょうが,稀なために目に付きにくいのでしょう。
さて,その写真です。
もう一つの発見は,葉裏にヤマトシジミ以外の昆虫の卵を二箇所で見かけたことです。それらはテントウムシと思われるものの,名は同定できません。たぶんナナホシテントウではないかと思っています。なお,一方は孵化間近です。
近づいて撮ると……。
こちらはまさに孵化近し,というもの。
観察の反復はあたらしい事実の発見につながります。
10月7日(土)。畑で除草していて,カタバミの葉裏を見ると,卵がポツリ。ヤマトシジミのそれです。ほかにもないかと思って探すと,あちこちで見つかりました。中には幼虫の頭部が薄っすらと黒く見えている卵もありました。それをコップに挿して孵化を見守ることにしました。
10月8日(日)。夜,そのうちの一つが孵化。孵化後に気づきました。上に見える卵は,左の方が黒っぽく見えます。孵化が近づいている証拠。
孵化した幼虫はじっとしています。この幼虫は成長するものの,幼虫のすがたのまま冬を越すことになります。
10月9日(月)。朝。孵化した幼虫は,残った卵の傍まで移動しています。卵の直径は0.55mmです。
他の卵に,孵化の兆候が薄っすらと窺えるものがあります。
じっとしていた幼虫がいなくなった跡を見ると,食痕ができていました。
さて,このあとどうなるやら。
公園にて。
ブロック囲いの中に採石が積み上げられています。そこにトノサマバッタのペアがいました。これを偶然見かけたとき,ほんとうにびっくり。まだ交尾には至っていません。
撮影していると,それに気づいて警戒したのか,移動。ずっと奥にいつもの鉄塔が見えています。
ときには移動。できるだけ前方向から撮りたいというのが,かねてからの願い。撮影中,交尾をした瞬間がありました。
上に乘ったオスが前脚でメスの顔を掴んだ瞬間です。おもしろい光景だなあと感じた瞬間で,思わずシャッターを切りました。わたしは,メスの体勢,口元の凹凸が気にいっています。
このペアに出会い,ひととき撮影に没頭。ハッピーなひとときでした。
枝先にとまったアキアカネ(オス)の顔写真を前からパチリ。
接写しました。至近距離に近寄ります。三脚を使用しています。たいていは頭をわずかに動かします。ほとんど,あるいはまったく動かさない瞬間があります。それを待つのは辛抱がいります。風がわずか吹くだけでも微妙に動きます。おまけに獲物が飛び込んでくると発進します。ありがたいことに発進してもまた戻って来ます。その間に何枚か撮影します。
この写真二枚は深度合成で撮りました。フラッシュを使っているので撮影終了まで時間がかかっています。からだがわずかでも動いたらそのコマはまったく使い物になりません。触角が微妙に動いただけでもダメです。
下写真は単写で撮りました。トンボは首をちょっと傾げ気味です。傾げた瞬間にシャッターを切りました。
そんなわけで自然の中で顔写真を撮るときは緊張します。逃げられたらどうしようもありませんから。
どんな被写体であれ,撮れるチャンスがあって,どうしても撮りたいというときは,とにかくこだわって撮りたいと思います。このナツアカネもそうです。
うんと近づいて,できるだけ頭部を大きく撮りたいといつも思ってきました。なかなかそのチャンスがないままでした。ところが,思いもよらず,チャンスに恵まれました。ふしぎふしぎ。
このときは,陽が雲に隠れて,トンボの動きが鈍くなりました。ありがたい瞬間でした。見上げる構図です。雲がくっきり。
トリミングしてみました。個眼が薄っすら写っています。なんとか願いに叶う一枚が撮れました。
「これだけ近寄ってもトンボは逃げないのですか」。そう尋ねられることがよくあります。もちろん逃げられることの方が多いのですが,うまくいくこともときどきあります。ちっとも逃げる気配がないことが。そんなふしぎな撮影機会を重ねて来た結果,ある程度のノウハウが身に付いてきているように思うのです。
このときは指を近づけてもじっとしたまま。
レンズを近づけました。やっぱりじっとしています。
まだまだナツアカネに迫っていきます。
朝,畑にて。
朝日が昇ります。野菜を照らします。気温がまだ上がっていないので,チョウが一夜を明かしたまま葉にとまっています。トウガラシの葉の上にヤマトシジミが載っているのです。
こういうふうに対象物が静止して動かないことがわかっているときは,安心して撮影できます。魚露目で近づくのがお手軽です。もちろん逆光下で,フラッシュを使った撮影となります。
これは玄関先。真逆光です。
自動車が出て行きました。隣家のガレージ屋根が見えています。朝の光がチョウの輪郭をくっきりと浮き上がらせています。
ヤマトシジミはここで一夜を明かしたのでしょう。
晴れ渡った日の夕刻,我が家の庭にて。
真っ赤な体色に,頭の先まで赤色。これはナツアカネのオスです。獲物を追って発着を繰り返しています。
同じ枝先に戻って来ます。それで,今度は反対側から写しました。陽が沈みかけています。
陽がからだに隠れるようにして撮りました。撮り方をいろいろ変えてみようと思います。
ナツアカネとの付き合いはまだ続きそうです。
寺院の駐車場,手作り花壇にて。
例年なら,今時分アサギマダラが何頭も来ているのに,今年はこの日で一頭だけ。しかも,この時期なのに花は三分咲き程度。管理されている方の話を聞くことができました。
わけは,今夏の暑さが厳しかったことと,吸蜜植物のフジバカマがカビにやられて立ち枯れし始め,数が減ったことによるのではないかとのこと。実際,立ち枯れている茎はスポッと抜け,根には白い菌が付着していました。栽培種のフジバカマは5年も経つと枯れるのだそうで,なかなか気難しい植物のようです。
せっかくなので,アサギマダラの写真をちょっとだけ撮っておきました。
自然光では逆光下で使うのがこのレンズの基本。
花は疎ら,まだ蕾がほとんど。
翅で太陽光を隠して撮りました。辺りの環境がわかります。
一週間後ぐらいにもう一度行ってみます。
秋空が広がります。白雲がゆったり流れていきます。秋模様の空の下,ナツアカネが躍動しています。ここは我が家に隣接した更地。そこにミカンの枯れ木があります。ナツアカネはその枝先を居所と定め,獲物を追いかけます。
発進と帰還を繰り返します。
枝を変えました。
撮影中は獲物を捕獲できませんでした。なかなかたいへんなようです。