銀座の雑踏をかき分けて歩きました。
目的地は、松屋裏の酒屋さんでした。
学生の時、配達のアルバイトをしたところです。
その時は、朝から昼まで山谷の世界長という酒屋さんで働いていました。
カウンターでコップ酒(かくうち)を売っていました。
昼から夜まで、銀座のクラブに酒を配達していました。
朝と夜のお客さんのギャップは凄かったのです。
酒屋さんは見つかりませんでした。
40年前の銀座とは変わっていました。
裏通りに入っても名残を見つけられませんでした。
もう少し歩きたかったのですが、妻が帰ろうというものですからやめました。
自分とは縁のない高いものを売る場所に見えたのでしょう。
木村屋のパンを買いました。妻は急に興味を示しました。
1個230円のあんぱんを買いました。
併せて桜の花びらがへその部分にある定番のあんぱんも買いました。
妻が夕食後そのパンを食べようと出してきました。
塩塩梅が良くて、生地もとても美味しかったのです。
妻は納得していました。
今日のテーマは、「想いと現実のギャップ」です。
若い時は、そのギャップにがっかりしたものです。
今は、あって当然と思っています。
現実を知らないより知ってて良かったと思うくらいです。
若い時だけでなく「想い」は枯野を駆け巡るのです。
夢見る夢子さんになりやすいのです。
想いがあるから現実に近づくのです。
現実を知ったから尻込みするのは、「想い」に失礼です。
現実をしっかりと見て、次なる作戦を練り、「想い」を修正すれば良いのです。
自分に見る目がなかった。と反省すれば良いのです。
二つのうち、一つを選択したとき、あちらの方が良かったかも知れないと少しだけ思います。
どちらを選んでも同じ気持ちになるのです。
自分が変われば(成長すれば)良いのです。
こちらを選択して良かったのです。
両方に興味があって、迷ったのですから。
つまり、自分にとって両方とも良かったのです。
選択した後、後悔しないためには現実を知ることです。
実は、今後のことで面接に行きました。
自論を話しました。
聞いてくれた人は、若い人でした。
熱もあり、頭も良く、一生懸命やられる方でした。
その方も現実に不満があるから新しい人を入れたいのです。
その方も、「想いと現実のギャップ」に悩んでおられるのです。
現実を想いに近づける特効薬はないのです。
この若い人も、誰かが、これが特効薬と教えてくれて飲むしかないのです。
外から来た人が、そんなに早く現実をとらえて特効薬を調合出来るわけはないのです。
この若い人も、自分が変わらなければならないのです。
これは面白いかもしれないと、想うことから始めるのです。
ブランド店が並ぶ銀座でパンを買うのと似ています。
へえ、これは面白いかもしれない。食べてみたら納得がいきました。
銀座も面白いとなるのです。
これからも何度となく、人に自分に、「想いと現実のギャップ」を感じることでしょう。
少しだけ変わること(視点を変えて見直す)で、ギャップを楽しめるようになると思います。
白鳥が 水面を滑る よに見える
2015年12月13日