昨日の母上さまの通院でのこと。
母上さまは、10種類以上のお薬を服用しています。
家族は全員「ちょっと飲み過ぎでは?」と考えていますが、ご本人は
「薬を飲んでいるから生きていけるんじゃない!」
と仰り、
「減らしませんか?」
と聞くと
「とんでもない!!」
と、ご気分を害されます。
前回の受診で「抗うつ剤」が復活したので、またお薬の数が増えてしまい、同居の弟君が
「何か減らせるモノは無いでしょうか」
と、仰いますので、精神科の先生にご相談しました。
「減らせる薬としては、睡眠薬しかないです」と先生。
でも、
「睡眠薬を飲まないと眠れない!」と主張する(!?)母上さまは絶対に認めません。
弟君曰く
「薬を飲まなくても寝ている」
とのことですので、
「ビタミン剤とか、何か代わりになるものはありませんか?」
と聞いてみると
「そういう場合の代替薬も無いことはありません。
飲まなくても眠れるのなら、一度試してみますか?」
と、いうことで、睡眠薬を止めて代えてみることにしました。
以前は、薬局で用意ができるまで、母上さまも一緒に待っていたのですけれど、このご時世で
「あとでお届けしますから」
と、母上さまを一度家まで送り、一人で薬局へ向かいました。
対応してくれた若い薬剤師さん
「睡眠薬の代わりはコレなんですけど」
と、出されたのは個包装された白い粉薬。
「粉なんですか?」
「ハイ、他の薬に混ぜて使う”かさ増し剤”のようなもので、お砂糖のようなものなので、ちょっと甘いです」
薬局で調剤したもののようで、個包装に薬の名前は書いてありませんが、薬袋には、製薬会社名と商品名が記載されています。
それぞれのお薬の説明書も出されているのですが、こちらのその「お薬」の効用説明欄には
「寝付きやすくするためのお薬です」
と書かれています。
「この部分、上から貼ったのですけれど、大丈夫でしょうか?」
「たぶん大丈夫です」
さらに、念のため、薬袋に薬剤師さんの手書きで「睡眠薬」と書いてもらいました。
(薬剤師さん、お手数おかけしました)
お薬を届けて、母上さまに
「今までの睡眠薬はお値段がちょっと高いので、少し安いモノに代えてもらいました」
とお話しすると
「高くたって薬だもの、関係無いでしょ。安くしたら効き目が...」
と仰いましたので
「いえいえ、新型コロナで健康保険が心配なので、削れるモノは削らないと!
試してみてダメだったら、来月、戻してもらいましょう。
とりあえず飲んでみてください」
(なんて言っても、届いてはいないでしょうけど)
と、思いつつ、問答無用でおしつけて(!?!)帰ってきました。
これぞ「お薬詐欺」?!?
(これは素直にダマされていただきたい...)